中国・青海(Qinghai)省で、石炭を燃料とする調理ストーブで湯を沸かすチベット仏教の少年僧(2009年3月9日撮影)。(c)AFP/Frederic J. BROWN 【10月15日 AFP】屋内で火を使って煮炊きする原始的な調理用こんろが原因で毎年、マラリアによる死者より多い約200万人が死亡しているという論文が13日、米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。 まきや炭、家畜の糞などを燃料とする調理器具を使って屋内で料理をしている人々は、全世界で約30億人に上る。だが、狭い室内にまん延する調理中の煙が原因で、多くの人が肺炎や慢性肺疾患になっている。特に、外で働く男性よりも屋内で過ごす時間が長い女性や子どもへの影響が大きい。 世界保健機関(World Health Organization、WHO)も、これを「環境関連の死因としては世界最大だ」と警告しているが、一般にはあまり