来年3月20日開業予定の「阪神なんば線」(尼崎-近鉄難波、約10キロ)への注目が高まっている。開業後は阪神三宮-近鉄難波-奈良間を乗り換えなしの70分台で直結。神戸と大阪のキタ(梅田)、ミナミ(難波)の2大商圏の双方を結ぶ初の鉄道となる。近く近鉄車両の阪神線での試運転も始まる。新たな人や情報の交流を生み出し、活性化の起爆剤としての期待も大きい。(社会部・金海隆至) 阪神なんば線は、現・西大阪線(尼崎-西九条)を近鉄難波まで約三・四キロ延伸。九条、ドーム前、桜川の三駅を新設し、三宮-難波間を約四十分で結ぶ。 神戸・阪神間から難波へ向かう場合、現在はJR、私鉄ともに大阪(梅田)で乗り換えが必要だが、直通する心理的、経済的効果は大きい。 阪神電鉄沿線に暮らす西宮市民は、今後五年で難波・心斎橋地区を訪れる回数が平均30%以上増える-。シンクタンク「三菱総合研究所関西センター」(大阪府吹田市)が六月