◇「反麻生」「盟友」ともに逆境 ◆広島4区 今月5日、広島入りした麻生太郎首相は福山市で応援演説し、原爆の日の6日は広島市であった平和記念式典に出席しながら、自民党前職、中川秀直元幹事長の地元・広島4区を素通りした。 衆院解散直前まで首相批判を繰り返していた中川氏も、今は封印し、ひたすら過去の実績や「改革」を訴えている。自ら仕掛けた「麻生降ろし」が尻すぼみに終わり、「分かりづらい」と批判されたためとみられている。 その中川氏には、民主党新人、空本誠喜氏が3度目の挑戦をする。2人の票差は、03年が約3万6000票、05年は約4万2000票だったが、今回は接戦と伝えられる。06年の東広島市長選に、中川氏を長年支持してきた蔵田義雄県議(当時)が立候補したにもかかわらず、中川氏の次男、俊直氏も出馬したことが影を落とす。 結局、蔵田氏は市長に当選したものの、支持者には「中川氏に裏切られた」との思いが
終盤を迎えた衆院選で、岐阜県の一部の自民党陣営が「比例は民主でもどこでもいいので、小選挙区だけは自民に」と訴え始めた。接戦が伝わる中、なりふり構わぬ生き残り作戦だが、これまで「比例は公明、小選挙区は自民」を合言葉に協力してきた公明党はカンカン。連携解消も辞さない構えだ。 同県多治見市で23日夜にあった自民前職、古屋圭司さん(岐阜5区)の個人演説会。地元県議は「民主候補は比例で絶対に受かる。こっちは無理」と厳しい情勢を説明し、「比例は民主でもいいから、小選挙区は古屋に」と呼び掛けた。 岐阜2区の自民前職、棚橋泰文さんの選対幹部も個人演説会で「比例はどこでもいいが、小選挙区は棚橋に」。陣営の方針として小選挙区の一点集中を決めており、地元市議は「もう『比例は公明』なんて言ってる余裕はない」と漏らす。
終盤を迎えた衆院選で、神田真秋知事が、週末や公務の合間を利用して連日、自民党の県内全陣営への異例の応援行脚を続けている。各種世論調査で「自民苦戦」が伝えられる中、自民の推薦を受けて前回知事選で三選を果たした知事は「民主党に一度、政権を任せてみたら、との世論が高まっており、居ても立ってもいられなくなった」という。
ブラジルが2014年の開業を目指す新幹線計画を巡って世界的な受注合戦が白熱している。10月に示される建設計画の入札条件を前に、日本企業は久々のビッグプロジェクトを獲得しようと売り込みに懸命だ。 トンネル建設など日本が誇る新幹線技術の高さから有力視されているが、韓国やフランスなども官民を挙げた総力戦で臨んでいる。高速鉄道の需要が高まる新興国への売り込みに弾みを付けるためにも、日本側はブラジル新幹線の受注に全力を挙げたい意向だ。 ブラジル新幹線は、14年のサッカー・ワールドカップ(W杯)に向けた社会資本整備の目玉案件だ。初期投資費用は約1兆7000億円。7月に発表された計画概要によると、リオデジャネイロ、サンパウロ、カンピーナスの主要3都市を最高時速約300キロ、2時間半以内で結ぶ。総延長は約510キロで東海道新幹線とほぼ同じ長さだ。 関係者によると、10月に入札条件が示された後、10年初頭に
麻生太郎首相は26日、衆院選遊説のため愛知県内を移動中の新幹線車内で、安倍晋三元首相と衆院選の終盤情勢について約10分間意見交換した。会談後、安倍氏は記者団に「現状は確かに厳しいかもしれないが、まだまだ十分挽回(ばんかい)できる可能性がある」と語った。
【09衆院選】“小泉旋風”大きな禍根 あえぐ森岡氏 馬淵氏に「大物」感 奈良1区 (1/2ページ) 2009.8.26 12:07 「郵政選挙」といわれた前回の衆院選から「政権交代」へ。選挙のテーマが変わる中、前回の“禍根”が影を落とす選挙が奈良1区で展開されている。自民党元職、森岡正宏氏(66)は郵政造反組で今年5月に復党したばかり。議席を争う民主党前職の馬淵澄夫氏(49)はこの4年間で知名度を上げ、公示後も県内外で同僚候補の応援に駆け回る“大物”並みの戦いぶり。民主の追い風に苦しむ森岡氏は小泉旋風が残した傷跡にあえいでいる。 森岡氏は平成12年に馬淵氏を破って初当選し、衆院議員を2期務めた。現職時代には、韓国資本に不動産が買い占められた対馬問題解決などに取り組んでいる超党派の「日本の領土を守るため行動する議員連盟」会長も務めた。22日に応援に駆けつけた現会長の山谷えり子・自民党女性局
30日投開票の衆院選に向け、各候補の応援に走り回る麻生太郎首相(自民党総裁)は26日、愛知、岐阜両県内の5選挙区の遊説に入った。国政選挙で首相が遊説に入るのは逆転勝利が可能な「激戦区」というのがお定まり。だが、麻生首相がこの日訪れたのは野田聖子消費者行政担当相ら、以前は自民党が盤石といわれた選挙区ばかりだ。最終盤になって首相が自民党「常勝区」にテコ入れをせざるを得ないところに自民党の苦戦ぶりがうかがえる。(坂井広志) 「消費者庁ができるのは、ひとえに野田聖子の我慢と努力のおかげだ。将来の糧となる先端科学技術に予算をつけるべきだとやったのも野田聖子。野田聖子がいかに頑張ったかご理解いただきたい」 26日夕、麻生首相が街頭演説を行った岐阜市内。岐阜1区から立候補した野田氏の横で、同氏への支持を懸命に呼びかけた。 野田氏も「あと一歩足りず、申し訳ございません。今、政権交代という意味のない言葉と、
「『アニメの殿堂』という言葉が独り歩きしてしまった。誤解を受けたのは大変残念」--。09年度補正予算に建設費117億円が盛り込まれた「国立メディア芸術総合センター(仮称)」の基本計画が26日、公表された。しかし、民主党は政権を獲得した場合、関連予算の執行を停止する方針。漫画家で設立準備委員の里中満智子氏は会見で、「殿堂ではない」と同党にも理解を求めていく姿勢を示した。 基本計画では、アニメやマンガだけではなく、ゲームや映画、エレクトロニクス機器などを使った「メディアアート」と呼ばれる表現ジャンルなども総合的に扱う施設とすることを強調。「諸外国では施設整備が進んでおり、中国や韓国なども国を挙げて各分野の振興に取り組んでいる」として、拠点整備の重要性を訴えた。 里中委員は「『殿堂』は持ち上げて褒めたたえるためのものだが、この施設は国内外への情報発信、若手育成などの機能を重視している。民主党にも
公明党の太田代表は26日から、今後の選挙期間の全国遊説をとりやめ、立候補した東京12区に張り付いて自身の選挙運動に専念することになった。 当初は終盤に、小選挙区立候補者が多い関西方面の遊説も検討していた。しかし、公示直前に出馬表明した民主党元議員の青木愛氏と激しく競り合う予想外の展開に、「民主党への追い風の強さは暴風雨どころかハリケーン。代表を落とすわけにはいかない」として、党選挙対策本部が決断した。 大阪16区の北側幹事長も公示後、他候補の応援には入らず、自分の選挙区内での活動に専念している。 太田氏らに代わり、浜四津敏子代表代行など参院議員が遊説でフル回転する方針だが、党選対幹部は「太田氏を選挙区に閉じこめるという、民主党の思い通りの展開になってしまった」と悔しがる。
「ご承知のように現在、民主党の候補者に負けている。前回の選挙とは様変わりの中、この苦境をぜひ救ってほしい」 岐阜1区(岐阜市)にある「JAアグリパーク」で22日、千人規模のJA組合員を集めて開かれた集会。壇上でマイクを握り締めた自民党前職、野田聖子(48)は冒頭、こんな哀願の言葉から切り出した。 岐阜県内のJAグループの組合員数は約31万人。細川政権下で自民党が下野した時期も含め、戦後一貫して自民党を支え続けてきた、まさに最後の砦(とりで)ともいえる巨大支援組織だ。そんな“身内”ばかりの集会で飛び出した悲観的な発言に、会場は静まりかえった。 その悲観を跳ね返すかのように、野田は発言の直後、いきなり民主党のマニフェスト批判を開始。民主党の掲げる「戸別所得補償」などの政策を批判した。 「努力しない農家に補償すれば、農業は衰退する」「農家だけに補償すれば、国民や消費者を敵に回す」…。そして最後に
公明新聞に「太田危うし!」 大苦戦、自公関係見直しも2009年8月26日22時34分 印刷 自民党と連立政権を組んできた公明党も、歴史的敗北の危機に直面している。自公選挙協力は、政権交代を訴える民主党の勢いに太刀打ちできていない。この10年の連立の総括を迫られるのは必至の情勢だ。 公明新聞は26日付関東版1面に「太田危うし!」の大見出しを掲げ、情勢をこう分析した。《民主元(職)がすさまじい追い風に乗り、公明前(職)の太田あきひろ候補を突き崩す勢いで極めて危険な情勢。このままでは党代表の議席を失いかねない》 太田代表(東京12区)と北側一雄幹事長(大阪16区)をはじめ選挙区から立候補する8人は前回同様、比例区からの重複立候補を見送った。退路を断って支持母体・創価学会の組織を引き締め、自民党との選挙協力で競り勝つのが当初の筋書きだった。比例区とあわせ、現有31議席の死守が太田氏ら党執行部に課せ
【09衆院選】選挙直後に“組閣” 主要人事を内定 200人の身辺調査も (1/2ページ) 2009.8.26 01:30 民主党は25日、衆院選の勝利を前提に、選挙後直ちに事実上の組閣作業に着手する方針を固めた。週明けにも首相と官房長官、財務、外務の主要閣僚らを内定し、このメンバーによる政権移行チームを発足させる。党幹部が明らかにした。ただ、連立政権参画が想定される社民、国民新両党などからは、民主党の先行した動きへの反発も予想される。一方、民主党は要職に起用する可能性のある議員らを対象に、カネや女性などに関するスキャンダルがないかどうかについて、「身体検査」(身辺調査)にも乗り出した。 移行チームの座長には、選挙後の特別国会での首相指名選挙で指名される予定の鳩山由紀夫代表が就く予定。鳩山氏はこれまで、官房長官、財務、外務の3閣僚については、国会議員を起用する考えを表明しており、新政権の
衆院選の世論調査などで「民主党優位」が伝えられる中、業界団体などが新たに民主候補に推薦状を出す動きが出ている。 民主党公認候補ではないのに「民主」の文字を強調したポスターを張ったとして、民主党側から抗議を受けるケースも。一方、「劣勢」とされる自民党側は、民主の政策などを強く批判する冊子を作って陣営に配るなどの「ネガティブキャンペーン」を展開。30日の投開票日が迫る中、政権を巡る攻防は激しさを増している。 東北地方の民主候補は地元の食品関連団体から20日付で推薦状を受け取った。これまでなかったことといい、陣営幹部は「地元の歯科医師会や郵政関連のグループなど、今まで自民支援だった団体や名前も聞いたこともない団体が推薦状を持ってくる」と苦笑する。 西日本の国民新党の公認候補陣営では、チラシに「民主党が強力に推薦」と大書し、街頭では「民主推薦」を連呼する戦術。陣営幹部は「勝つために、民主の風を受け
公明・太田代表、BGMは「嵐」 公明党の太田昭宏代表(63)=東京12区=は23日、JR赤羽駅前で街頭演説を行い、週末の各社調査で民主党の青木愛氏(44)優勢が伝えられる中、支持の拡大を必死でアピールした。 「逆風よりも強く」という意味を込めたのか、BGMにアイドルユニット「嵐」の「ハピネス」を採用。マイクを握り「元祖子育て支援は公明党であります。(青木氏を指したのか)生活実感のない政治家は役に立ちません!」と絶叫すると、有権者からは「ワー!!」と統一感のある歓声が巻き起こった。司会のお笑いコンビ「カオポイント」は、ギャグとはいえ「太田ちゃん、太田ちゃん」とタメ口。しかしそれにも笑顔で応じる余裕も見せた。 一方の青木氏は北区内で個人演説会。05年の郵政選挙で太田氏に敗れた八代英太氏(72)=新党大地=からエールを受けると「短期戦の中、あと一歩までたどり着いて参りました」と手応えを感じている
「農協、相手にする必要ない」=民主党の小沢氏 「農協、相手にする必要ない」=民主党の小沢氏 民主党の小沢一郎代表代行は25日午後、同党が衆院選マニフェスト(政権公約)に米国との自由貿易協定(FTA)締結を当初掲げ、その後に「交渉を促進」と記述を修正したことに関し、「農協も、東京の機構は大きくなって官僚化している。(協定締結に反対する関係者は)既得権を守る観点から発言している。相手にする必要はない」と述べ、農業団体を厳しく批判した。 小沢氏は「農家、生産者の皆さんはわれわれの主張をきちんと理解して支持してくれる」として、締結を目指す方針に変わりはないことを強調。「われわれは、どのような状況になっても生産者が再生産できる(戸別所得補償)制度をつくろうと言っている」と改めて主張した。千葉県君津市内で記者団の質問に答えた。 (2009/08/25-22:15) 関連ニュース 【アクセスランキング
「福田王国」ピンチ!民主・三宅氏が追い上げ…群馬4区 民主党・鳩山代表とともに「打倒福田」に燃える三宅氏 民主党の鳩山由紀夫代表(62)は25日、「最重点区」群馬に乗り込み、女性刺客・三宅雪子氏の応援に駆けつけた。群馬4区は政権を1年で放り出し、自民逆風の流れをつくった一人、福田康夫前首相が圧倒的強さを見せつけてきた選挙区だが、出馬表明から1か月足らずの三宅氏が報道各社の情勢調査で福田氏に肉薄する勢いという“地殻変動”の一歩手前。過去4人の首相を輩出した「超保守王国」で何が起ころうとしているのか。 鳩山代表を迎えた高崎駅前での街頭演説で“刺客”はガチガチだった。約2000人を前に三宅氏は「相手は大変立派な“天の上のお方”」と声を震わせ「『勝負にならない』と誰もが思っていましたが、皆さんの力でまさに追い抜こうとしています」と3分少々の演説を乗り切った。 東京出身の落下傘が、北海道5区、東京1
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