自民党などの地方組織は民主党の「敵失」に勢いづく一方で、中央政界の混乱が、既成政党への批判につながることを危惧する声も出ている。 自民党宮崎県連の米良政美幹事長は「これまでの自民党に嫌気がさして民主党に流れた県民もいるだろうが、前原氏の問題を受けて自民党に支持を戻すのではないだろうか」と期待感を示す。 一方で、冷静な意見もあり、自民党山梨県連の皆川巌幹事長は、「民主党への逆風が自民党の追い風になっているわけではない。民主党のエラーは多いが、自民党にヒットがあるわけではない」。公明党のある東京都議は「むしろ、既成政党全体への不信感が広がることへの悪影響の方が気になる」とした。 地域政党は、既成政党への批判を強める。河村たかし名古屋市長が代表を務める「減税日本」の関係者は「民主政権への風当たりはさらに強くなる。既成政党に対する不信や失望が広がり、新しい政党に対する期待がより高まっていくだろう」