フリーゲージ開発正念場に 長崎ルート計画に影響も 2011年7月4日 19:24 カテゴリー:経済 2018年3月開業予定の九州新幹線西九州(長崎)ルートへの導入を目指すフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)開発が正念場を迎えている。開発主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は3世代目となる新台車を装備した新車両を完成させ、香川県のJR四国予讃線で走行試験を始めた。複雑な構造に伴う車輪のぶれ、在来線急カーブの高速走行という難題克服に挑むが、もう後がない状況で、結果次第では長崎ルート計画に重大な影響を及ぼしかねない。 6月28日未明、香川県多度津町のJR多度津駅。警笛を鳴らし出発する青い試験車両を見送った機構幹部は報道陣に「(よい結果が得られなければ)日程的にも次は考えづらい」と追い詰められたFGT開発の状況を説明した。 走行試験は多度津-坂出間で2週間かけて、速度をゆっくり上げなが