26日に発表された8月の全国消費者物価総合指数は、15カ月連続の物価上昇となった。民間の給与水準は、上向いているとはいえ、物価上昇ペースには追いついていない。景気改善がともなわず、ただ物価が上がるだけの「悪いインフレ」の影がちらつく。 ◇ ■消費者物価3.1% 15カ月連続でプラス 総務省が26日発表した8月の全国消費者物価指数(平成22年=100)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3・1%上昇の103・5と15カ月連続でプラスとなった。消費税増税の影響を除く上昇幅は1・1%で6、7月の1・3%から0・2ポイント縮小。エネルギー価格の上昇幅が縮んだ影響を受けた。 8月は調査対象524品目のうち前年同月より上昇したのが466品目と7月の464品目を上回った。夏休みで観光需要の大きかった宿泊料は6・2%、エアコンは12・5%上昇。一方、エネルギー価格の上昇幅は7月の8・8%から6・