【パリ=作田総輝】2020年東京五輪・パラリンピックの招致活動を巡る不正疑惑で、国際オリンピック委員会(IOC)委員を務めていたラミン・ディアク氏が、東京開催に向けた票の取りまとめに関与した疑いを示すメールが見つかったと20日、仏紙ル・モンドが報じた。 東京開催が決まった13年9月のIOC総会開催中、ディアク氏は「(ライバルの)マドリードへの投票を促すアフリカ諸国への強い働きかけがある。休憩時間に阻止しなければ」と書かれたメールを受信した。ディアク氏は「(投票前の)セッションの後で話をしよう」と短く返信したという。 ディアク氏とメールで連絡を取り合ったのは息子のパパマッサタ氏。同氏は東京の招致委員会がコンサル料として計2億3000万円を支払ったシンガポールのコンサルタント会社の経営者と親しく、このコンサル料が誘致に関わる買収資金に使われた疑いがある。
3分裂した民進党は、結集を図るはずだった希望の党の失速を受け、無所属で当選した前職を中心に再結集の模索が始まっている。 「希望への合流は、いったん見直さないといけない」。合流を主導した民進の前原誠司代表は22日夜、党本部での記者会見で述べた。民進に残った参院議員や地方議員を選挙後に希望に集める当初方針を変え、参院などと協議した上で、自身は代表を辞任して希望に参加する考えだという。 民進関係者の間では「前原氏はみんなで合流すると大見えを切って、民進を分断させ、安倍政権を利した。万死に値する」(元党幹部)との批判が噴出。遠心力が働くなか、希望への集約どころか代表解任に追い込まれる可能性も否めない情勢だった。 参院民進では「いずれかの段…
公示前勢力から議席を3倍超に増やし、野党第1党になった立憲民主党は23日午前、枝野幸男代表が衆院選で支援を受けた連合の神津里季生(こうづりきお)会長と会談。「今後、参院選もあるので、密接に意見交換をしていくという話をした」と記者団に語った。その後執行役員会を東京都内で開き、民進党出身で、無所属で当選した逢坂誠二氏(北海道8区)を追加公認した。 野党連携について、福山哲郎幹事長は朝日新聞の取材に対して、「野党第1党としては、安倍政権と対抗する各党に呼びかけ、国会で協力していくことは当然だ」と述べた。一方で、「大きな期待をいただいた国民とどうつながっていけるか、政党のあり方を模索していきたい」とし、国会で他党と統一会派を組むことについては慎重に判断する考えを示した。 公示前勢力を下回った希望の党の樽床伸二代表代行は同日午前、都内で記者会見。「『排除』という表現をきっかけに流れが変わったという指
記者会見に臨む安倍晋三首相(中央)=東京都千代田区で2017年10月22日午後9時37分、小川昌宏撮影 安倍晋三首相は、衆院選で政権継続が確実になったことを受け、現在の閣僚を基本的に再任する調整に入った。首相指名選挙を行う特別国会を11月1日に召集し、同日中に第4次安倍内閣を発足させる見通しだ。首相は22日夜、テレビやラジオ各局の番組に出演し、来年の通常国会を目指している憲法改正の発議について「与党だけで発議しようとは考えていない。希望の党をはじめ他党とも話し、より多くの賛同をいただきたい」と語り、野党を巻き込んで発議を目指す考えを示した。 選挙結果について、首相は「安定した政治基盤の下に政治を前に進め、結果を出せという声だった」と総括した。森友・加計学園問題については「誰も私が関与していると述べた方はいない」と強調する一方、「求められれば誠意を持って、丁寧に説明していきたい」と語った。
6 維新の足立康史候補「連続落選なら、私は比例枠を返上する」→「有権者のお気持ちに応えていく」と前言撤回して議席確保 残業代不払い宣言でお馴染みの、デマと暴言で有名な維新の足立康史候補がなんと当選初日に「公約」を破棄してしまいました。詳細は以下から。 これまで数々のデマと暴言に彩られた維新の会所属の足立康史議員ですが、今回の衆院選公示日翌日の10月11日に維新の会の方針に触れ、「連続落選なら、私は比例枠を返上すると言ってるんだ」とイキって見せていました。 そもそも、重複立候補は党の方針。その上で、小選挙区で連続落選なら次は公認なし、だ。 しかし、私はそれでは甘い、と言っている。連続落選なら、私は比例枠を返上すると言ってるんだ。 https://t.co/ZXowaliUOM https://t.co/ZXowaliUOM — 足立康史 (@adachiyasushi) 2017年10月11
“緑のたぬき”に化かされたといったところか。東京10区から出馬した若狭勝氏(60=希望)。昨年10月の補選で圧勝した時には、こんなことになるとは想像すらしていなかったはずだ。 希望結党当初は小池知事の側近として、元環境相の細野豪志氏(46)らと選挙準備に奔走。都民ファー… この記事は有料会員限定です。 日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。 (残り505文字/全文645文字) ログインして読む 【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】 初回登録は初月110円でお試しいただけます。
「小池さん、待てど来ず」 発足当初の勢いを失い、公示前の勢力を大幅に減らす結果となった希望の党。落選した候補者の陣営からは、小池百合子代表への恨み節も聞こえた。 「小池さんはいつ来るんだろうと思っていたら、一緒に街頭に立つことはなかった。落下傘候補の本人がかわいそう」。元熊本県議で東京7区から立候補した希望の荒木章博氏の陣営関係者が、小池代表の選挙応援のあり方に不満を述べた。 「(選挙期間中の)12日間で党勢の失速というのがね……」。9月に民進党に離党届を出して除籍され、希望の公認候補として出馬した栃木1区の柏倉祐司氏の陣営幹部が振り返った。ただ幹部は「希望の党を信じて戦ったわけですから」と語り、結果を受け止めていた。
立憲民主党・辻元清美氏「3極対決」を圧勝「前を向いて進んでいきたい」 2017年10月23日7時0分 スポーツ報知 前職3人が争う激戦の大阪10区は、午後8時ちょうどにNHKが立憲民主党・辻元清美氏(57)の当確を出した。自民・大隈和英(48)、維新・松浪健太氏(46)との「3極対決」を圧勝で制した。 希望を設立した小池氏の「排除」に反発し、公示直前に民進を離党して立憲に合流。「分断や排除ではなく対話や包摂の政治を」と訴え続けた。その小池氏について聞かれ「感謝しています。新しい政治の一つの流れができたきっかけを作ってくれた」と話した。 党の“顔”として選挙期間中は他選挙区の候補の応援に回ることも多かった。浮動票が多く、選挙時の情勢に左右されやすい選挙区で、2期連続で当選したのは今回の辻元氏が初めて。「責任の重さをかみしめての当選。きょうからがスタートだと思って、前を向いて進んでいきたい」
第48回衆院選の投票は22日午後8時に締め切られ、開票の結果、比例中国ブロックで自民元職、杉田水脈(みお)氏(50)の当選が確実となった。 杉田氏は、鳥取大農学部卒業後、西宮市職員などを経て、平成24年に維新から衆院選に出馬し、初当選。前回の衆院選では落選。平成28年4月から産経新聞のニュースサイト「産経ニュース」でコラム「杉田水脈のなでしこリポート」を連載している。
テレビのインタビューに応じる民進党の前原誠司代表=東京都千代田区で2017年10月22日午後9時37分、佐々木順一撮影 希望の党は公示前勢力の57議席を維持できず敗北したことで、党内が動揺している。結党メンバーも多くが落選し、立て直しは難航が必至だ。小池百合子代表への不満も相次ぎ、混迷は深まっている。希望との合流を決断した民進党の前原誠司代表は辞任する意向を示した。 希望は過半数ライン(233議席)を上回る235人を擁立したが、はるかに及ばず、野党第1党も立憲民主党に譲った。樽床伸二代表代行は23日午前、国会内で記者団に、党勢を失速させた小池氏の「排除」発言を巡り「表現一つで大きく党勢が変わる脆弱(ぜいじゃく)な態勢だった」と語った。 当選者の大半は民進党から合流した前職や元職で、小池氏側近の若狭勝氏も落選した。小池氏の求心力は急激に低下している。当選した民進党出身の前職は「小池氏の責任を
選挙のたびに話題になるのが、投票率。日本では「若者の政治離れ」が問題視されて久しいが、昨年6月から選挙権年齢が「満20歳以上」から「満18歳以上」に引き下げられたことで、若者の政治参加を促す必要性は増している。 諸外国に目を向けると、若者による政治参加が活発な国として挙げられるのがドイツだ。言論の自由をおびやかすようなことがあると集会などがすぐに起こり、デモクラシー(民主主義)の健全性に敏感なお国柄である。日本との差は何によって生まれているのか。その1つに幼少期から受けている政治教育がある。 小学生が「デモの手順」を学校で学ぶ 政治に限らず、ドイツの教育はとにかく「喋る」ことに小学校から重点をおく。発言の有無が成績にもつながるため、堂々と意見を表明することが「ごく普通」に身に付いている。喋る中身は玉石混交だが、何でも発言できること、そしてそれが排除されないことが徹底されている。デモクラシー
東京7区では、希望新顔の荒木章博氏(64)が小選挙区で落選した。元熊本県議の「落下傘」候補だったが、次女の荒木千陽(ちはる)・東京都議(35)は地域政党「都民ファーストの会」代表。7月の都議選で千陽氏が自民の都議会議長らを破った中野区を拠点にし、「風」の再来を期して挑んだ初の国政選挙だった。 午後8時すぎ、中野区の事務所に支援者が集まるなか、小選挙区での落選の知らせが入ったが、荒木氏は姿を現さなかった。事務所広報担当者は「(荒木氏は)体調が悪いので事務所に来ない」と説明。事務所に集まった支援者に対しては、荒木氏が電話で「急な選挙にもかかわらず、頑張ってくれて感謝している」などと伝えたという。 これまで、荒木氏は「娘とともに戦う」と意気込み、演説には千陽氏や都民ファの都議、区議もかけつけ、「しがらみ政治を変える」と声を上げていた。 「小池百合子・東京都知事の応援団の気持ちで頑張りたい」と、熊
自民党の圧勝はなぜ起こった? 衆議院議員総選挙は自民党が完勝を収めた。289選挙区のうち217を超す小選挙区で勝利し、66を超えた比例代表で当選者を合わせると283と、解散前の284議席をほぼ確保した。選挙後の追加公認を加えると解散前勢力を上回るのは確実だ(※10月23日午前の原稿執筆時点で、まだ4議席未確定)。 また、公明党の29議席と合わせると312議席となり、衆議院の全議席の3分の2を超え、参議院で否決された議案の再議決や、憲法改正の発議などが可能な議席を自民公明の与党で確保した。 森友学園や加計学園問題、相次ぐ閣僚の不祥事など、逆風の中で解散に踏み切った安倍晋三首相は「賭け」に勝った格好になった。当初は最低でも20議席は減らすとみられた自民党の議席が改選前を上回ったのはなぜか。 希望の党失速、背景に「政策のネジレ」 1つは「反自民」票の受け皿になる政党がなかったこと。解散直前に結党
経団連など日本の経済界は「原発ゼロは不可能」としている。だが、三菱総研理事長で元東京大学総長の小宮山宏氏は「できるに決まっている」と断言する。小宮山氏は「脱原発は世界の潮流。米国や中国も再生可能エネルギーに舵を切った。このままでは日本は乗り遅れる」と警鐘を鳴らす――。 再生可能エネルギーのコストが原発を逆転 実際のところ、311(東日本大震災)の東京電力福島第一原発事故の後、何年間も、日本は原発ゼロの状態でやってきました。いまさら「やれるか」「やれないか」という議論をするなんてムダ。全く話になりません。 もう少し、前段の流れから説明しましょう。エネルギー源は、石油や石炭などの化石資源から「非炭素資源」に変えていかないと、地球温暖化の問題は解決できません。私は、21世紀中に変えざるをえないと考えています。 では、ここで言う「非炭素資源」とは何か。選択肢は大きく2つ、原子力か、再生可能エネルギ
<住民の独立の意思を暴力的な手段で封じ込めようとするスペイン政府、そしてそれを黙認する他のEU諸国に、民主政府を名乗る資格はない> 1776年のアメリカ独立宣言以来、人々が自分たちで政府を決める「自決」の考えは世界に広まった。政府は人々に奉仕するもので、国王や独裁者の側に立って人々を抑圧してはならない、という考えでもある。近年は特にこの「自決」願望が高まっている。 イラクのクルド人自治区やスペインのカタルーニャ自治州では、住民投票の結果、独立に賛成する票が多数を占めた。しかしアメリカ独立戦争のときの大英帝国と同様に、イラクもスペインも住民投票に表れた意思を抑圧している。 スペイン政府がカタルーニャ独立の賛否を問う住民投票に警官隊を投入して阻止しようとしたこと、それをEU(欧州連合)やアメリカが黙認したことは、最悪の事態だ。 10月1日のカタルーニャの住民投票では、約90%が独立賛成に投票し
★(5) マスコミ各社の、10・22衆院選の世論調査が出そろった。もはや自公が過半数割れする可能性や、希望の党が自民党に肉薄する可能性は少なくなった。とすれば、選挙後の望ましい政治地図について考え、それに近づけるような投票行動も考えてよいときではないか。 気になるのは、前回連載で書いたように、立憲民主党が、希望の党を追い抜いて、野党第1党をうかがっていることだ。 これでは、民進党から左派を追い出して、民主党政権の愚劣さを繰り返さない「政権交代可能な野党第1党」をつくる狙いが頓挫する。選挙後に、無所属と立憲民主党と希望の一部議員が合流して、「左派に特化した民進党」に戻るだけのことだ。 それは、北朝鮮の独裁者にとんでもないプレゼントをすることになる。 もう1つ気になるのは、公明党と日本維新の会が、公示前の議席を維持できるか疑わしいことだ。 自民党は、7月の東京都議選で、公明党の協力がなければど
パリでまさかの続投宣言をした小池百合子希望の党代表(C)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 大敗に表情を引きつらせる細野豪志氏といきなり小池百合子氏の代行として登場した樽床伸二氏(撮影・小泉耕平) 衆院議員選挙の結果を待つために都内のホテルに設けられた希望の党の開票センターは10月22日夜、白けたムードが漂った。“総大将”の小池百合子代表の姿はなかった。東京都知事としての公務で前日の21日からパリに出張したためだ。 【写真】大敗に表情を引きつらせる細野豪志氏ら 代わりに設立メンバーである細野豪志氏と選対事務局長の樽床伸二氏が都内のホテルで開票結果を待ったが、開票時間の20時に報道陣の前に現れた2人にはいずれも笑顔がなく、厳しい表情。すぐに当確の花がついたのは数名のみで、21時になっても花は8つのみ。 細野、樽床両氏の当確が決まった時も、樽床氏が黙って花をつけるのみで、2人は会話も交わさず
全国で52人を擁立した日本維新の会は、苦戦を強いられた。大阪17区では党幹事長の馬場伸幸氏(52)が当選を果たしたが、前代表の橋下徹氏の不在もあって、地盤の大阪でも小選挙区の議席を減らした。 松井一郎代表は22日夜、大阪市内で記者会見し、「非常に厳しい状況。地元大阪でも競り負けたところが、今の我々の力不足を表している」と述べた。 維新は12年の衆院選で初めて国政に進出。橋下氏のもとで54人が当選し、自民党、旧民主党に続く第3党に躍進した。しかし、その後の党の分裂などを経て、今回の公示前勢力は14議席となっていた。 約2年前に橋下氏が退いて、初めて迎えた衆院選。消費増税の凍結、議員報酬の削減を掲げ、大阪では公明の候補者がいる4選挙区を除いて、19選挙区に15人を立てた。公示前の9月30日には希望との連携を発表。東京と大阪で互いの本拠地に候補者を出さない「相互不可侵」を取りつけた。松井氏は中盤
自民党の比例代表北海道ブロックで名簿2位の前職鈴木貴子氏が当選を果たした。父親で政治団体「新党大地」代表の鈴木宗男氏は、同じ比例代表北海道ブロックで落選した。今年4月末に公民権が回復し国政復帰に挑戦したが及ばず、親子で明暗を分けた。 貴子氏は前回衆院選で旧民主党から北海道7区に出馬し、比例で復活当選。昨年の衆院北海道5区補欠選挙で、共産党と野党統一候補を擁立したことに反発して離党届を提出し、除籍(除名)処分となった。 今年7月、自身のブログ上で妊娠を公表。激励を受けた一方で「職務放棄ではないか」などの批判もあったと明らかにしていた。9月に女児を出産した。 一方、宗男氏は23日、「有権者の判断を厳粛に受け止めたい。立候補の表明が遅れるという判断ミスがあった」と振り返った。「(貴子氏と)一緒に政治活動できず申し訳ない。娘には早く父を超えてほしい」と涙ぐんだ。 開票速報へ議席速報へ
奈良1区では元国土交通相の希望前職、馬淵澄夫氏(57)が、自民元職の小林茂樹氏(53)に破れ、平成15年以来守り続けてきた議席を失った。 敗戦が決まった23日午前1時半ごろ、馬淵氏は奈良市の選挙事務所で「18年間の私の歩みのステージにひとつの区切りが付いた。これまで支えていただいた方の期待に応えられなかったことにおわび申し上げる」と沈痛な表情で語り、悔しさをにじませた。 ポスターや選挙カーからは「希望色」を取り除き、個人を前面に押し出した選挙戦を展開したが、無党派層の支持離れを食い止めることができなかった。
共産党は公示前の21議席を大きく減らすことが確実になった。志位和夫委員長は22日の記者会見で、「私たちの力不足で捲(けん)土(ど)重来を尽くしたい」と語った。 今回の衆院選は、希望の党と一線を画した立憲民主党と社民党を支援するため、両党候補が出馬する選挙区で67人の独自候補を取り下げ共闘を進めた。ただ、立憲民主党に「反自民・反希望の党」の受け皿の座を奪われる格好となり、終始厳しい戦いを強いられた。 志位氏は、野党が乱立した選挙戦に関し「強い怒りを持っている。4野党の固まりで総選挙を戦えたら、自公両党の多数を許す結果にならなかった」と強調した。それでも「立憲民主党が議席を伸ばしたことは大きな喜びだ」とも語り、引き続き野党共闘を模索する考えを示した。
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