4年に1度の米大統領選の中間年に実施される上下両院選などの中間選挙(11月8日投開票)まで約3カ月となり、民主、共和両党の候補者を絞り込む予備選が後半戦に入った。共和党ではトランプ前大統領が独自の「推薦」を武器に存在感を示してきたが、11月の本選でトランプ氏への批判票が足かせになるとの懸念が強まっている。一方、民主党はバイデン政権の支持率低迷という苦境を覆そうと躍起だ。【ワシントン秋山信一】 トランプ氏、24年大統領選出馬は… 共和党では5月から本格化した予備選を通じて、トランプ氏が存在感を示してきた。 2日に5州で投開票された予備選でも、西部アリゾナ州の上院選や中西部ミシガン州の知事選でトランプ派の候補が勝利。ミシガン州では、2021年1月の連邦議会襲撃事件を受けて当時大統領だったトランプ氏の弾劾決議に賛成した共和党下院議員10人のうちの一人が、トランプ派の新人に敗れた。トランプ氏は弾劾