「母さんの様子がおかしい」消えた6000万円 棚に教典、宝石 | 毎日新聞

「統一教会対策神戸集会」が月1回開かれているキリスト教会施設の一室＝神戸市内で2022年7月17日午後0時56分、大野航太郎撮影 「母さんの様子がおかしい」。大阪府の40代男性は2005年ごろ、父親から慌てた様子の電話を受けた。兄や姉とともに実家に集まると、父親が銀行口座の通帳を開いた。借り入れを示すマイナスの表示が並び、預金も含め、総額で6000万円以上が消えていた。 「母さんは真面目で、ぜいたくをするタイプではない。何かにだまされているのではないか」。そう考えて押し入れや棚を調べると、教典や教祖夫婦の写真のほか、花瓶や宝石のような石が次々と見つかった。世界平和統一家庭連合（旧統一教会）のものだった。 「家族のためにやった」。男性らが問いただすと、母親はそう主張したが、ぽつりぽつりと経緯を語り始めた。入信したのは1990年代後半から00年ごろ。信者仲間から「家族には理解してもらえない。家

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妻に財布を預けて任せっきりにしている日本の男どもはこれを他人事と考えないほうが良いだろう。統一協会が日本にもたらした被害総額は本当のところどれほどなのか？