なぜなら、オホーツク海は流氷で活動が制限されており、通常であれば、ウラジオストク付近では、小規模の春季訓練しか行わないはずだからだ。 それなのに、オホーツク海~千島列島東部海域~ペトロパブロフスク沖まで進出して活動したと思われる。 さらに、極東の端の地域からも兵員・兵器の輸送を行っているようなのだ。 ウクライナから遠く離れた極東方面軍、太平洋艦隊でも活動を活発にした海軍の動きは、極東正面から戦力を抽出した後に、米国・日本から攻め込まれないような態勢をとるように、ウラジーミル・プーチンや軍最高司令部からの命令があったからであろう。 では、極東方面での艦艇の動きについて、3つの特色があるので、活動内容と狙いについて考察する。 1.3月10日戦闘艦艇10隻の行動 まず、ウダロイⅠ級駆逐艦1隻、ステレグシチーⅡ級フリゲート艦4隻、グリシャ級小型フリゲート艦2隻、補給艦1隻、潜水艦救難艦1隻、航洋え