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ブックマーク / ameblo.jp/hiromiyasuhara (16)

  • 『「世論の曲解」菅原琢』

    世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書)/菅原琢 屋さんでパラパラと読んでいて、おもしろい!と思って即買。あとがきを読むと、「犯罪不安社会」、 「子どもの最貧国・日」 でもお世話になった担当編集、黒田さんではないですか。骨のある著者を出されますねえ。刺激になります。後藤さんも評価、参照されつつ、データの解釈のところできちんと批判されていて、はじめて内容で指摘受けられたんじゃないかしら。きっとこの喜ぶだろう、お知らせしなきゃと思っていたら、すでにtwiiterで喜んでいらっしゃいました。まだちゃんと読み込んでいないので、内容についてご紹介するのは、今控えますが、「このように若者の右傾化をめぐって、いくつかの見解、議論が各所から提示されている。しかしこれらの指摘は、それが新書や雑誌記事という媒体でなされていることを考慮しても、実証性に乏しいものばかりである。これらの議論で取り

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    kechack 2010/01/04
  • 『山野良一著「子どもの最貧国・日本」 』

    EU労働法政策雑記帳さま でもご紹介くださっています「子どもの最貧国・日~学力・心身・社会におよぶ諸影響」ですが、編集者から増刷のご連絡いただきました。さっそくの重版ほんとよかったです! 書店でも売れ行きが良いとのことで、こういった言論に興味を抱いてくださる読者の方にいらっしゃることに、ほっとしております。 子どもの最貧国・日 (光文社新書 367)/山野良一 EU労働法政策雑記帳様もコメント欄でも「日のシングルマザーの特徴は、働いているシングルマザーの方が、働いていないシングルマザーよりもより貧困であるということで、OECDではトルコと日だけです。」と指摘されていますが、「働いているひとり親」家庭の貧困率の高さです。OECD全体でもトルコに次ぐ2位。また、OECD平均っだとふたり親家庭に比べ、ひとり親家庭は約3.8倍も貧困率が高いのですが、日は5倍以上です。 日のひとり親家庭

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    kechack 2008/09/26
  • 『赤木智弘さん、出版おめでとう』

    赤木智弘さんの新刊「若者を見殺しにする国―私を戦争に向かわせるものは何か」 読ませていただきました。 ものすごく的確だと思いました。いやほんとにきれいにまとめてるし、おもしろいです。 80~90年代をひきずっている人文系リベラル論者は基的に「消費者」の視点から書かれていますが、赤木さんは「消費者の視点との労働者の視点」(両方からの搾取といってもいいです)をきちんと捉えているなあーと思いました。消費者であり、労働者である両方から逃れられない私たちから見てどちらが現実を捕らえているかという言わずもがな、だと思います。 例えば、アマゾンのレコメンデーションシステム等をとって、「宿命を求める」などという論者もいますが、赤木さんは「それ誰が作っていると思ってるの?」という視点をきちんと射程に入れてるということです。赤木さんにしてみりゃ、そんな「宿命」なんて笑い飛ばすほどの宿命に相違ありません。そも

  • 『「理解し難い」人々』

    朝日新聞書評欄に『犯罪不安社会 』がついに(って言い方も変なのですが)掲載されました。 http://book.asahi.com/hondana/TKY200709250301.html ---- 先日、09年の裁判員制度実施を前に、裁判員を務める市民が理解しやすいように、精神鑑定書の簡略化をはかるという報道があった。しかし、その対象となる被告を理解することには、実はたいへんな困難が横たわっている。従来のタブーを破って出版されたが、その困難の認識と克服を訴えている。 裁判員は重大な刑事事件の裁判にかかわる。しかし、警察・検察から裁判という手続きを経て、裁かれた人々が送り込まれる場所=刑務所の現状を知ると、人を裁くこと自体を見つめ直さざるを得ない。 山譲司著『累犯障害者』は、昨年9月の出版以来、版を重ねる。浜井浩一・芹沢一也著『犯罪不安社会』と共に、厳罰化の中で、社会に居場所のない人々

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    kechack 2007/10/01
    安全神話が崩壊したという、現実とは反する言説の独り歩きを検証。厳罰化と監視強化で、刑務所に社会的弱者がますます送り込まれる状況を認識した
  • 『彼らは本当に苦労しているのだ。』

    先日、フジの深夜番組でFNSドキュメンタリー受賞作の番組をやっていました。これ非常に良い番組でした。この番組のディレクターである高橋龍平さんは29才。若いディレクターさんで、彼が語り部となって話がすすみます。この高橋さんのマスコミ人らしくないズカズカと踏み込まない慎重な姿勢がネカフェ難民の「諦念」さを見事に映しきっていて、でもその高橋さんと「もやい」の湯浅さんが結果的には取材対象者であった彼に「25条」をお題目からではなく気づかせていく経緯はほんと見ごたえがありました。あと、突然解雇通告を受け、生活に困窮した女性が会社に「解雇は不当である」(大意)とのFAXを「どきどきします」といいながら送り、まわりから少ないけどパチパチと拍手がおきたときなんて私もいっしょに拍手してましたよ(笑) しかし湯浅さんてハードでかっこいいなー。これゴールデンで放送すればいいのに。変わると思うよ、世論。 http

  • 『人権派とPC派』

    90年代の少年犯罪の大騒ぎのなかで「人権派」というレッテルが根付いた。 リベラルに見える人でも、ふつうに人権派と「 」なしで書いておいでなのを見かける。私も下手すると使っている(反省せねば)。 私、女性に対するバックラッシュの流れも、90年代末の少年犯罪分野「人権派」レッテル貼りが左派陣営にかなりのパンチで効いたんだと思うけどね。 「加害者の人権じゃなくて、まともに生きていて、ある日突然、被害にあった被害者の人権はどうするんだ!そんな人権なんてまやかしだ!」っていう論理で加害者側をバッシングしたこと。ふと見ればどっちも「人権派」なんだけどね。 でも、「人権派」、「人権派」って今言う必要あるんだろうか。日弁連も矯正関係者も犯罪被害者のケアや補償などの大切さはわかっていて、その「困難さ」もわかっている。 それは修復的司法関係者の論文を読んでても同じである。現場で向かい合っている人たちの論文を読

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    kechack 2007/05/23
    敵と一度認識して、「叩き続けて」いる人にはそれがやめられない人がいる。「叩くべきもの」がもうそこにないのに、それを忘れて空拳をふりあげる。
  • 『「治安悪化神話」によって進んだ会議の模様』

    ちょっとバタバタしていて、更新に間があいてしまいました。 さて、毎日新聞の石戸記者の記事にちょびっと登場しております。なんか自分のこと書くのは恥ずかしいですね・・・。ありがとうございました。 きび談語:1月17日の岡山面で… /岡山  2・24 1月17日の岡山面で、刑務所の過剰収容問題を紹介しました。取材の過程で大きな示唆を与えてくれたのが「犯罪不安社会―誰もが「不審者」?」(光文社新書、浜井浩一・芹沢一也著)です▲「現在、治安は悪化し、凶悪犯罪が多発している」と言えば納得する人は多いと思います。これは事実でしょうか。答えは否。同書では犯罪関係の統計や犯罪の語られ方などを多角的に分析し、「治安悪化説」に根拠がないことを解き明かしてします▲「06年ベスト新書」の声もある同書。編集を担当した倉敷市出身のフリー編集者、安原宏美さんは「事実ではなく、感情で治安対策を進めていいのか」と言います。虚

  • 『「体感治安と実際には落差」(o^-')b 東京新聞♪』

    東京新聞に浜井浩一先生のインタビューが掲載されました。これ紙面そのままここに出したいくらい、紙面の半分弱を使った大きな扱い! タイトルは「体感治安と実際には落差」。 「体」感治安の「体」の字のフォントを大きくした見出しに・・・・ウルウルしておりました。この記事コピーしてトイレに貼っておこうかなぁ。全文転載させていただきます。 ** 東京新聞 2月17日 土曜訪問 浜井浩一さん(元刑務所職員・犯罪学者) 「日の治安は悪化していない」―。 数々の凶悪事件や少年犯罪がメディアをにぎわす中、広がる一方の社会不安にくさびを打ち込むような言説が、社会学や統計学の現場から投げ掛けられている。龍谷大学法科大学院教授の浜井浩一さん(46)もその一人。精緻な犯罪統計分析で知られるだけでなく、異色なのは「元刑務所職員」という肩書だ。そのまなざしは「刑務所の風景」から日社会のゆがみを凝視する。 「治安悪化を主

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    kechack 2007/02/20
    治安悪化言説はネタが欲しいマスコミと予算が欲しい公安当局とこれをネタに自由を制限したい保守政治家の共犯の副産物だから厄介。
  • 『「モラルが下がって給食費未納」って「神話」じゃないの?』

    前回のエントリーで朝日の社説が変だなあ(まあよく酔っ払ってらっしゃいますが)と思って書いたら、いろいろ情報とコメントいただきありがとうございます。 なんか「治安悪化神話」と似てるなあと。「給費未納はモラル悪化論」? 識者や専門家や運動家が公式統計をいいかげんに解釈し(もしくは鵜呑み)、極端な事例を一般化し、いらんことを語り過ぎ、そして昔からあったことなのに社会変動論と結びつけ、社会問題化し、マスコミがひろめて、世間に「常識」として定着して、最近の親(例 少年)はモラルがいかんってことになって、力による制圧、倫理強化、厳罰化の方向で行政が動いて、結果的に公的サービスが低下して弱者もふつうの人も直撃(例 不審者対策→刑務所がいわゆる弱者でいっぱい 誤認逮捕や職質横行)すると、結果的には、加害者側(例 セキュリティや刑務所)に予算が割かれて、被害者にリソースや予算がまわらない、という「それ誰も

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    kechack 2007/01/31
    極端な事例を一般化するのがなにかマスコミのミッションになってしまっているからな。マスコミが報じなければオーソソライズされないことだし。
  • 『明けましておめでとうございます。』

    明けましておめでとうございます。 まずは後藤和智さま、TBと書評ありがとうございます。とても嬉しい1年の締めになりました。 http://kgotoworks.cocolog-nifty.com/youthjournalism/2006/12/post_e7e2.html ネット等で今までいただいている「犯罪不安社会」の書評と異なり、後藤さんらしいと思うのは芹沢さんの2章に注目いただいているところです。 「書の最大の核は、芹沢氏による第2章だ。書では、「宮崎勤事件」以降の少年や若年による凶悪犯罪の語られ方が検証される。「宮崎勤事件」の頃、そして「酒鬼薔薇聖斗事件」に際しても初期は、凶悪犯罪に対して、加害者に対して「共感」を覚えるような言説、事件に対して「興味」を持っているという言説、そして犯罪に対して「時代の病理」を「読み解く」ような言説が展開された。ところが、そのような言説は、まず平

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    kechack 2007/01/02
    新年早々不快な文書をUPして煽るなぁ
  • 『論座 1月号 浜井浩一×山本譲司 対談(続き)』

     「K-プロ」という運動があります。「警察プロジェクト」という意味で、知的障害者の親御さんたちが、知的障害者び特質を警察の人に知って欲しいと活動している。なぜそのような会が立ち上がったかというと、知的障害者が危険人物扱いされてるからなんですね。最近実際にあった事例では、障害者の子どもさんがいるお宅に所轄の刑事がちょくちょくやってきては、「息子さん最近、どうしてますか?」と聞いてくると。「いま元気に福祉作業所に行っていますよ」と言うと、「何月何日何時ごろはどうされていましたか」なんて聞かれる。よくよく話すと、どうも近所で下着泥棒が出たらしいと。(略)僕がかかわっている知的障害者で犯罪者になった人というのは知的障害があるから犯罪者になったわけではありません。原因は貧困です。あるいは劣悪な家庭環境です。 山さんの著書 「累犯障害者 」を読んでいただけると「劣悪」ってこういうことかというのが

  • 『犯罪不安社会 本日発売 編集後記のようなもの』

    浜井浩一氏、芹沢一也氏共著「犯罪不安社会 」が日発売になりました。 このは今世の中に流布している「治安悪化」をはじめとした、犯罪がらみの「常識」を根拠をもってほぼ全面否定。 さらに、マスコミや90年代の論者に対する実証的な批判でもあります。 このたびのエントリーでは、僭越ながら、編集後記のようなものを書かせていただければと思います。 ** 浜井先生の論考をはじめて読んだのは、二〇〇六年の冬、正月明けで世の中がまだ日常に戻りきっていない国会図書館の新館です。 以前、ある知り合いから、同じ問題意識に基づいていると思うからと勧められていた浜井浩一教授の論文を探して読んだのです。ちょうど芹沢一也先生の「ホラーハウス社会」の校了明けの週でした。 それは「日の治安悪化神話はいかに作られたか――治安悪化の実態と背景要因(モラル・パニックを超えて)」(二〇〇四年)と「過剰収容の当の意味」(二〇〇二

  • 『浜井先生 久保大さん 朝日登場♪』

    昨日の朝日新聞です。以下の記事を全文掲載します。 浜井先生と久保大さんが、がんばっておられます。 うー、ほぼ1年前、某フリーライターに「浜井先生のこの論考、正しい!これあってるよ!少年犯罪が少ないのに、世界一の少年への厳罰傾向なんて、いくらなんでも、やりすぎだよー」と叫んだのを覚えていますよー。ちなみにスルーされましたが。 参考エントリー 世界一少年に厳しいデータ(詳細) http://ameblo.jp/hiromiyasuhara/entry-10012353519.html 少年犯罪『報道』急増化データ http://ameblo.jp/hiromiyasuhara/entry-10011113761.html 治安は回復?悪化? 犯罪白書と学者が論争 2006年11月07日 朝日新聞 日の治安は回復に向かっているのかを巡って論争が起きている。法務省は7日、06年版犯罪白書を公表。

  • 『累犯障害者』

    先日、下関の放火事件のことをエントリーで取り上げましたが、どうしても気になって続報がないものか探してました。 「累犯障害者 」山譲司著(非常に真摯な活動をされている著者です)で、その犯人像について取り上げられていました。 そうだったのか・・・。 一部要約抜粋させていただきます。 ** 火災の翌日、新聞各紙はこぞって「憤る市民の声」を取り上げた。その怒りの矛先は一人の男に向けられている。 A(では実名で載せてます)、74歳。出火から3時間後、現在建造物等放火の容疑で逮捕された男だ。8日前まで刑務所に服役していた。元受刑者だった。 12月30日福岡刑務所を出所したA容疑者は、そのあと1週間、北九州市内の自転車置き場などで野宿生活を続けていたらしい。 「刑務所に戻りたかったから、火をつけた」 A容疑者は接見した弁護士にそう話しているという。 A容疑者は障害者であるという事実であった。 A容疑

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    kechack 2006/10/17
    現実的には、世論は自分たち(エゴを消すために子ともたちという言葉がよく代用される)の安全のために、犯罪予備軍の隔離を求めているんだよな。
  • 『日本の子供の学力って落ちてるの?』

    さてさて、日の少年少女たちは、頭は悪いわ「学力低下問題」、凶暴だわ「少年犯罪問題」、やる気がないわ「ニート問題」と言いたい放題いわれておりますが、このたびのエントリーでは学力低下問題について。 学力低下について、ギャンギャンいわれたのは2004年の師走に発表された国際学力テストOECDの「生徒の学習到達度調査」(PISA2003)、もうひとつが「国際数学・理科教育動向調査」(TIMS2003)です。 先のPISAで日の読解力が8位から14位に低下したことに注目が集まってマスコミが一斉に「学力低下」と言いました。 その表がこれです。 まあこれ見ると確かに落ちてますよね。「数学的リテラシー」と「読解力」の項目が落ちてますよね。とくに「読解力」。 ただ、ほかは良好。しかし人口1億人規模で上位にある珍しい国ではあります。イギリスやアメリカなどの国よりはぜんぜんよいことがわかります。 では「数学

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    kechack 2006/08/22
    リテラシーの欠如。物事を単純化しないと理解できない人が増えている危険性。
  • 『青少年問題特別委員会3』

    さて、前回は「声をかけた」方の「冤罪」よりも、「子供の叫び声」に圧倒的に興味深々の国会中継をさせてもらいましたが、「冤罪」よりも「叫び声」に興味があるその議論の様子は「加害者」から「被害者」に興味と感情がうつったわが国の集合無意識(?)を象徴しているかのようで大変興味深いものです。 続きです。 小宮山委員 民主党の小宮山洋子でございます。参考人の皆様には、当に、子供たちを守るための示唆に富んだお話をいただきまして、ありがとうございました。この委員会は、御承知のように、国会の中で子供のことだけを審議するのはここだけでございますので、ぜひ子供の安全のことをしっかり取り組んでいきたいと思います。 今、もう大分いろいろな論点を話し合ったと思うんですけれども、一つは、やはり皆様がおっしゃったようなプログラム、取り組みをするために指導者が足りない。 小宮参考人 地域安全マップづくりに限ってお話ししま

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    kechack 2006/08/14
    避妊についての情報を伝えない禁欲教育→「禁欲のみ教育」→日本のアンチジェンフリ派も同じ思想だ
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