さて、珍しく日本経済に関する記事の試訳です。ニューヨーク・タイムズ紙の東京支局の書いた記事ですが、話を聞きにいく学者が以前と比べてかなりまともな人選になったという印象があります。
![日本人の給料はなぜ上がらないのか | 地政学を英国で学んだ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cc7554687f2286071ee1f2c8ad32dff42b3857ce/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Fpds%2F1%2F202112%2F24%2F56%2Fb0015356_22124082.jpg)
さて、珍しく日本経済に関する記事の試訳です。ニューヨーク・タイムズ紙の東京支局の書いた記事ですが、話を聞きにいく学者が以前と比べてかなりまともな人選になったという印象があります。
今日の横浜北部は朝から曇っておりまして、意外に風があってけっこう寒かったです。 さて、昨夜の放送(http://www.nicovideo.jp/watch/1456294080 /https://www.youtube.com/watch?v=ViyfZfnbmBI)でも触れましたが、ジャパン・タイムズ紙に鎌倉在住の日本人と結婚した女性が興味深い意見を投稿しておりましたので、その意見の要約を。 === 人々を教育して日本の地図に卍を残せ Japan Times 16-2/10 親愛なる日本の住民のみなさんへ 数週間前、日本では地図がメディアの注目を集めました。もちろんそれは日本の領土が外国に占領・獲得・されたからではなく(国境はかわってません)、日本の国土地理院が外国人向けの旅行地図で使う目印を変更すると提案してから小さな論争を巻き起こしたからです、 国土地理院の狙いは地図をわかりやすく
今日の横浜北部は朝から快晴です。相変わらず気温は低くて寒さがこたえますが・・・ さて、相変わらずウクライナ情勢についての報道が続いておりますが、そのウクライナ情勢を研究する人材についての興味深い記事がありましたので、いつものように要約を。 === アメリカの対外政策におけるロシア専門家の凋落 By ジェイソン・ホロウィッツ ●ジョージタウン大学のロシア学部長であるアンジェラ・ステント女史は、最近電話の応対に忙しい。 ●ステント女史をはじめとするロシア専門家たちの電話は、ウクライナ危機の勃発から鳴りっぱなしだ。「なんか同窓会みたいですよ。みんな復活してきたわけですから」 ●アメリカのロシア専門家たちは、プーチン大統領がクリミアの支配を進めるにつれて再びメディアの脚光を浴び始めている。ところが同時に、これはアメリカの学者や実務家たちのロシアについての捉え方、そしてその捉え方を考える彼らの、質と
さて、東アジアの地政学的な状況についての中国側からの視点による興味深い論説記事を。 著者は中国共産党中央党校の発行する「学習時報」の副編集長です。 === 中国は北朝鮮を見捨てよ By デン・ユウェン ●北朝鮮の三回目の核実験は、中国にとって金王朝との長年にわたる同盟関係を考え直すいいチャンスだ。 ●いくつかの理由から、私は北京政府が平壌政府を諦めて、朝鮮半島の統一を進めるように圧力をかけるべきだと考える。 ●その理由の第一:イデオロギーを基盤にした国同士の関係というのは危険だからだ。もしわれわれがイデオロギーだけで同盟関係を選んでいたら、今日の中国が西側諸国ともっている関係というのは存在しなかったはずだ。中朝両国はたしかに同じ「社会主義国家」であるが、その間の違いは西側諸国と中国のそれよりも大きい。 ●第二の理由:中国の戦略的安全保障における、地政学的な「同盟国」としての北朝鮮の価値とい
今日の横浜北部は晴れているんですが雲が多めで不安定そうな雰囲気が。 さて、尖閣問題に端を発する中国におけるデモや日本の人や資産にたいする破壊・テロ行為が行われておりますが、これをちょっと冷静な目で簡単に分析してみようかと。 まずこの分析を行う前に参考になるのが、「冷戦」の原因についての、英語圏の分析の解釈の違いです。 「なぜ日中間の紛争に冷戦の分析なんだ!」と“違和感”を感じる人もいるかもしれないのでまずお断りしておかなければならないのですが、「冷戦」(the Cold War)というのは、その当時の世界中の知識人を巻き込んで悩ませた大問題であり、その原因(誰がその紛争を始めたのか)については、当然ですが現在でも歴史家の間ではひとつの大きな学問分野として確立されているほど。 そして当時の世界の政治学者たちは、自分たちの頭脳を最大限発揮して考えた末に、かなり単純ではありますが、冷戦の原因につ
昨日の山田氏の発表に触発されたというわけではないのですが、最近とても面白い記事を見つけましたのでその要約を。 ==== ●元アナーキストのカナダ人のP氏、彼は若かりし頃、両親に「警察はいらない、政府機関が逆に社会問題の元凶だ」と主張。 ●ところが彼の住んでいた平和なモントリオールで、一九六九年一〇月一七日に暴動や放火や盗みや殺人が大量に発生。原因は警察や消防員をはじめとする公務員がストに入ったから。 ●これをきっかけに、P氏は人間の性質そのものに興味をいだき、まずは言語、そして次に進化心理学(evolutionary psychology)を提唱するようになった。 ●彼の主張は、人間の精神面での機能(感情、ものごとの決定判断、そして画像認識など)というのは自然淘汰によってつくられてきたものだ、というもの。 ●彼は「若い頃から教育すれば人間はいくらでもつくりかえられる」とする社会エンジニアな
今日のイギリス南部は相変わらず曇りがちの空。朝方にはけっこう雨が降ってました。 さて、「平和が大切だ!」、「平和はすばらしい!」という話は国際関係を勉強していると当たり前のように出てくることです。 もちろん私も平和の大切さを認識していることでは普通の人間と変わりないのですが、こういう学問(戦略学/リアリズム/地政学)を研究していると、どうも他の人と考え方がやや違ってくる部分もあります。 ミアシャイマーなどでもそうなんですが、彼らのようなリアリスト達というのは、そもそも「平和」という概念そのものの考え方からして、根本的に私たちのような一般人とまったく違う考え方をします。 まずわかりやすいところでは、「平和というのは戦争と戦争の間の、単なる小休止である」という見方。 これは戦略学をやっている人々に多いのですが、当然のように私の先生もこういう過激な見方をします。 この理由づけなんですが、人類の歴
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