コロナ対策、続く朝令暮改 官邸統率力に不安の声 2021年12月29日07時33分 閣議に臨む岸田文雄首相(中央)ら=28日午前、首相官邸 政府が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」対策で「朝令暮改」を重ねている。航空会社に対する国際線の予約停止要請を3日で取り下げたのに続き、同株の濃厚接触者に大学・高校・中学入試の本試験を受験させない方針も3日で撤回。野党は国民を振り回したと批判している。 岸田首相、「官邸事前報告」指示 コロナ対策めぐる方針撤回で 「事前調整しておくべきだった。反省しなければならない」。末松信介文部科学相は27日の記者会見で、オミクロン株濃厚接触者の本試験受験は認めないと24日に大学などに通知した際、首相官邸と相談していなかったと説明した。その上で通知は撤回し、無症状など一定の条件を満たせば別室での受験を認めると軌道修正した。 末松氏によると、文科省の通知はオミク