ウクライナ戦争が起きた世界で、これからの政治のあり方をどう考えればよいのだろうか。2022年5月13日、『日本の保守とリベラル──思考の座標軸を立て直す』(中公選書、2023年)を刊行した政治学者の宇野重規と、ゲンロン代表でロシア文学者の上田洋子が対談した。イベントでは「保守」と「リベラル」という言葉を軸に話が展開された。ふたりはまず、その本質と歴史的背景を易しくひも解いた。そして、ふたつの思想が日本とロシアで独自の発展を遂げたことを語った。 現代の政治的対立を理解し、それを乗り越えるためのヒントを得られる4時間半。後半に東浩紀が飛び入り参加するなど、柔軟で活発な議論がおこなわれた。ゲンロンカフェならではの魅力がつまったイベントの模様をレポートする。(ゲンロン編集部) 宇野重規×上田洋子「保守とリベラルは本当に対立しないのか──ウクライナ戦争を踏まえてあらためて問う」 URL= https