扶養される子どもが3人以上の多子世帯に対する大学無償化に向け、文部科学省は12月28日までに、高等教育費の負担軽減策の概要を明らかにした。それによると、多子世帯の子どもが大学に進学した場合、少なくとも1人分の授業料や入学金が無償化される。同時に2人の子どもが大学に在学している場合には、2人分が無償化の対象となる。いずれも世帯の所得制限は設けない。大学に4年間通った場合、授業料と入学金を合わせて、1人当たり、国公立大学で約244万円、私立大学で約306万円を上限に支援する。同省では「子どもが何人いても、全ての世帯で大学の授業料などの負担を最大2人分までにする制度」と説明。高等教育の修学支援として2025年度以降、新たに2600億円程度の予算が必要と積算している。 多子世帯に対する高等教育費の負担軽減策は、政府がこども・子育て支援施策の一つとして12月22日に閣議決定した3兆6000億円規模の