つい最近、あるライトノベルを読んで登場人物の一人がその年齢では取得できない武道の段位を持っていて気になったことがある。 多くの人は段位制を採用しているほとんどの武道で段位取得に年齢制限があることを知らないのだろう。 そこでネット小説投稿サイト「小説家になろう」を調べてみたら、やはり同様の例が無数にみつかった。 こうした小説の段位は、段や黒帯が持つ権威のイメージを反映している。「段位の数字が大きければ強い」程度しか知られていないし、小説の作者(商業作品の作家でも)特に調べないということだ。 このイメージの手軽さからか、ネット小説では段位制度がない武術でも段位がある。 小説ではなく現実の話だが、かつてアメリカでは日本の武道の黒帯は凄いものだと思われていたという。 例えば空手の黒帯は、敵の心臓を抜き取ることができるという都市伝説さえあった。 現在のネット小説で見られる強さはアメリカの例ほど極端で