昨年から量子コンピュータ業界は大きな転換期に入りました。これまで人類には難しすぎるという量子コンピュータはみんなで四苦八苦しながら開発をしてきたと思います。具体的な沿革としては、 1、2012年に簡易型量子コンピュータみたいな量子アニーリングマシンが出る。 2、量子アニーリングマシンは2016年をピークに2018年ごろに廃れる。(デスクトップパソコンと大差ないことがわかる) 3...
昨年から量子コンピュータ業界は大きな転換期に入りました。これまで人類には難しすぎるという量子コンピュータはみんなで四苦八苦しながら開発をしてきたと思います。具体的な沿革としては、 1、2012年に簡易型量子コンピュータみたいな量子アニーリングマシンが出る。 2、量子アニーリングマシンは2016年をピークに2018年ごろに廃れる。(デスクトップパソコンと大差ないことがわかる) 3...
前世紀には観測問題を論じる人が多かったのですが、標準的な量子力学にはそのような観測問題はなかったことが現在では分かっております。例えば以下のように理解されています。 (1)波動関数の収縮について: 量子力学は情報理論の一種であり、波動関数は古典力学の粒子のような実在ではなく、情報の集まりに過ぎません。測定によって対象系の知識が増えることで、対象系の物理量の確率分布の集まりである波動関数も更新されるのが波動関数の収縮です。 「系を観測をすると、その波動関数(または状態ベクトル)は収縮し、その変化はシュレディンガー方程式に従わない」と聞いて、前世紀の「観測問題」に目覚めてしまって、「波動関数とは?収縮とは?」と懊悩してしまっている物理学徒は、まず箱の中の古典的なサイコロの目の確率を考察してみて下さい。 この場合は古典的な確率で、実際には箱の中のサイコロの目は決まっていますが、ここで問題とすべき
Intelが2023年6月15日に量子コンピューター研究用チップ「Tunnel Fall」を発表しました。Tunnel Fallを用いることで、研究者は大規模な実験設備を用意せずとも量子コンピューターの研究に取り組むことができます。 Intel’s New Chip to Advance Silicon Spin Qubit Research for Quantum Computing https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/quantum-computing-chip-to-advance-research.html#gs.0rodgr Intel Introduces Tunnel Falls Silicon Qubit Research Chip - YouTube 量子コンピューターは現行のコンピューターの性能を大
NISQとは NISQ(Noisy Intermediate-Scale Quantum Computer)とは、「ノイズがあり、数年から数十年以内に開発される中規模の量子コンピュータ」という意味で、現在の量子コンピュータは基本的にNISQだと考える事が出来ます。 *量子エラー訂正が不十分で、50~100量子ビット程度の量子コンピュータを指します NISQはニスクと発音され、NISQデバイス(Noisy Intermediate-Scale Quantum device)と呼ばれる事もあります。 ※そのままエヌアイエスキューと呼ばれる事もあります。 NISQデバイスは、「量子誤り訂正」を行う事ができず、計算途中で発生するノイズ(誤り)の影響を受けてしまいます。 100%正確に動作することは非常に困難で、一定の確率で計算にエラーを含みます。 そのため、エラー訂正が必要となりますが、計算途中で
我々は蛋白質構造解析に特化したアニーリング方式の量子コンピューターを検討している. この手法では, 蛋白質の折り畳みに寄与する生物化学的な作用を数理モデルに取り入れ, 量子ビット回路に直接実装する. 共に最小エネルギー状態に帰着するという観点で, 蛋白質の折り畳みと量子アニーリングのメカニズムは親和性が高いと考えている. 疾病の原因究明に踏み込むことができるような量子コンピューターの実現を目指している.
大規模量子コンピュータ完成!まで待たなくていい。 MRIに施す量子センシング技術が医療を変える先導的学際研究機構・特任准教授(常勤)・根来 誠 アポロ計画を代表とする宇宙開発競争が、数々の先進技術を生みだしたように、量子コンピュータ開発で培われる技術もまた、様々な恩恵を人類にもたらしてくれる。 例えば、医療の現場で当たり前にあるMRIの高感度化がそうだ。 脳や血管、臓器など人体の深部を画像化するMRI(核磁気共鳴画像法)の日本での普及率は世界でもトップといわれ、多くの病院で診断に威力を発揮している。その仕組みは、体内に存在する水の分子に電磁波を当て、水素原子から返ってくる微弱な信号を解析するものだ。化学分析で活躍するNMR(核磁気共鳴法)も同じ原理だ。だが原子核が発する信号が微弱すぎて、感度が悪かった。大阪大学先導的学際研究機構 量子情報・量子生命研究センターの根来誠 特任准教授(常勤)(
SFだった“量子コンピュータ”は、もう実現している。アルゴリズムで勝負する気鋭の研究者の現在地。基礎工学研究科・教授・藤井啓祐 現代のコンピュータは多くの人の目に「万能」と映っているかもしれない。「人工知能=AI」は人間より正確で安全な車の自動運転を近い将来に実現し、将棋や囲碁、チェスなどゲームの世界では、既に人間より強いソフトが登場している。人間が一生かかっても不可能な計算も、ノートパソコンなら瞬時に終わる。しかし宇宙的スケールで考えた時、今のコンピュータがどこまで進化しても手の届かない謎は際限なく残るだろう。近未来の「超コンピュータ」として、量子コンピュータへの期待が高まっている。この分野で世界の最前線を走る研究者の一人、大阪大学大学院基礎工学研究科の藤井啓祐教授の目に映る量子コンピュータの現在地と未来について聞いた。 量子物理が登場する以前の「古典物理」の世界において、物質は「ある」
SCSKは2022年7月14日、同社独自の量子AI(人工知能)アルゴリズムを搭載した、量子回路シミュレーターを開発したと発表した。従来に比べ、約1000万倍の高速化を可能にした。 教師あり学習による機械学習モデルの1つである、量子サポートベクターマシン(SVM)モデルに特化し、衣類画像の2クラス分類において、780パラメーターまで対応することを実証した。これまでの汎用量子コンピューティングシミュレーターが100パラメーター程度の処理だったのに対し、理論上は1000パラメーターまで対応するという。 また、カーネル行列を量子アルゴリズムで生成する、量子カーネル行列生成をFPGAに実装。CPUでの実行と比較して、機械学習データ1000件に対する演算を約470倍高速処理できる。これにより、AIによる学習サイクルを高速に実行可能になる。 関連記事 量子コンピューティングは製造業でも活用進む、その可能
実用化にはまだ遠い量子コンピューターをいかに強い産業に育て、メリットを享受するか。関連技術や人材、知見が世界中の企業や研究機関などに散在する中、これらを効果的に集合・マッチングさせて育てることが重要だ。2022年7月13、14日に東京で開催された「Q2B22 Tokyo」でも産官学の連携が大きなテーマになった。 量子コンピューターは現在、実用化を目指してハードウエアやソフトウエアの開発が進められている状況だが、それと並行して量子コンピューターの応用領域などを開拓する「社会実装」の動きが、各国政府や民間企業の集まりである産業化コンソーシアムの手によって始まっている。 2030年までに国内の量子技術利用者を1000万人に Q2B22 Tokyoの基調講演には、慶応義塾の伊藤公平塾長が登壇。伊藤塾長が策定に関与し、政府が2022年4月に発表した「量子未来社会ビジョン」について解説した。伊藤塾長は
カナダの量子ベンチャーXanadu(ザナドゥ)は6月1日(現地時間)、特定のタスクで世界最高性能のスーパーコンピュータの計算速度を上回るとする光量子コンピュータ「Borealis」をAmazon Web Services(AWS)上で提供すると発表した。 XanaduはBorealisを使って、量子コンピュータの計算能力が従来のスーパーコンピュータを上回ることを示す「量子超越性」を持つことを実証。「初めての完全にプログラマブルな光量子コンピュータであり、量子超越性を持つマシンがクラウドで一般に公開されたのも初めてだ」と同社は説明している。この成果は、英科学雑誌「Nature」に6月1日付で掲載された。 Borealisは、ユーザーが指定したプログラムに従い、3次元的に絡み合った216個のスクイズド状態(量子ゆらぎを抑えた状態)の光量子ビットを合成し、計算を行う。スーパーコンピュータ「富岳」
量子コンピューターのロードマップを公開しているIBMが、単一の量子プロセッサとしては初の127量子ビットを実現した量子プロセッサ「Eagle」を発表しました。 IBM Unveils Breakthrough 127-Qubit Quantum Processor https://newsroom.ibm.com/2021-11-16-IBM-Unveils-Breakthrough-127-Qubit-Quantum-Processor IBM Quantum breaks the 100‑qubit processor barrier | IBM Research Blog https://research.ibm.com/blog/127-qubit-quantum-processor-eagle 2021年11月16日、IBMが独自に開催する量子コンピューター実現に向けたハードウェ
2019年5月20日、東京国際フォーラムにおいて、「次世代コンピューターが実現する革新的ビジネス 〜量子コンピューター/アニーリングマシンが切り開く未来」と題された経済産業省政策シンポジウムが開催された。 現在、AI(人工知能)やIoT、ビッグデータ解析などにおいて、膨大な情報を瞬時に処理できる次世代コンピューターの実用化への期待が高まっている。特に“夢のコンピューター”と言われる量子コンピューターの一種である量子アニーリングマシンは、実用化されればAIの飛躍的な性能アップが見込まれるため、大きな期待がかかっている。 シンポジウムでは、量子アニーリングマシンの計算原理を発案した西森秀稔氏(東京工業大学 科学技術創生研究員 教授/東北大学 大学院情報科学研究科 教授)をはじめ、カナダのD-Waveや、次世代コンピューターの開発や実証実験などを行う国内の企業や研究機関の関係者が登壇した。 注目
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