「不滅のあなたへ」は何者かによって地上に“球”が投げ入れられたシーンから始まるファンタジー。その球体はありとあらゆるものの姿を写し取ることができ、はじめは石に、次にコケに、そしてオオカミに姿を変え、やがて1人の少年に出会う。大今が「前作のテーマが『コミュニケーション』だとしたら、本作のテーマは『アイデンティティ』」と語るように、死をも超越し、謎に満ちた球体が自分を形成していく物語に注目したい。同作は週刊少年マガジン(講談社)にて連載中。
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「不滅のあなたへ」は何者かによって地上に“球”が投げ入れられたシーンから始まるファンタジー。その球体はありとあらゆるものの姿を写し取ることができ、はじめは石に、次にコケに、そしてオオカミに姿を変え、やがて1人の少年に出会う。大今が「前作のテーマが『コミュニケーション』だとしたら、本作のテーマは『アイデンティティ』」と語るように、死をも超越し、謎に満ちた球体が自分を形成していく物語に注目したい。同作は週刊少年マガジン(講談社)にて連載中。
Nat. Commun. (ネイチャー コミュニケーションズ) 様の掲載料は、¥530,000! ↑最凶な掲載料を誇るNat. Commun様 最近の新設ジャーナルはほとんどがオンラインオープンジャーナルだ。 その先駆けがPLOSだ。 ↑PLOS Biology 質の高さを維持しつつ、オープンジャーナルというスタイルを広めた功績は大きい。オープンジャーナルの正統派ヒーローとも言うべき存在。掲載料は¥300,000。 ↑PeerJ PLOSの創設者の一人が作ったPLOSの2世とも言える存在。一度、メンバーシップを取得すればそれ以後掲載料が無料という画期的な手法をとるものの、論文の質は低迷中。掲載料は、著者が一人なら¥20,000 だが、仲間(共著者)が増えればどんどん掲載料が上がるという、少年ジャンプ的な特徴を持つ。 ↑F1000 現在では地味な存在だが、創設はPLOSと同時期という古参ジャ
Natureに掲載された2報の小保方論文を見たとき、STAPがES細胞と決定的に異なると思ったのは、若山さんがlast authorのletter の方の論文の最初の図に、STAPが胎盤と胎児の両方に分化することが示されていたからだ。私が記憶する限り、このデータは、最初2年ほど前に見せてもらった論文のドラフトにはなかったと思う。この結果は単純にES細胞を注射する実験では得られるはずがなく、当事者からの説明ができていない点だと思っている。 一般的にES細胞やiPS細胞は胎盤などの胚外組織に分化できないため、多能性(Pluripotent)であっても全能(Totipotent)ではない。このため、この差を生む分子メカニズムは多能性の研究にとって重要な課題だった。 今日紹介するカリフォルニア大学バークレー校からの論文は、この違いが一つのマイクロRNA、miR-34aによって決められている可能性を
新島旅行の際にお土産で購入してきた、新島村認定ブランドの「生とうがらし」です。確か港のお土産屋さんで購入したものだったと記憶しているのですが、これがクセになる辛さで美味いのです。新島産の島唐辛子を粗く刻み、青ヶ島の塩を使用し、生とうがらしの旨みや風味を活かした商品です。 唐辛子は新島産。使用している塩は青ヶ島産。島の恵みが詰まっています。 刺身や麺料理など、幅広く使えると説明されています。 蓋を開けてみると、本当に刻まれた青唐辛子がたっぷりと入っています。もう少しペースト状のものを想像していたのですが、これは完全に刻み青唐辛子です。 ステーキにつけて食べてみました! ちょっとつけただけでも、本当に汗がダラダラしてくるような辛さなのですが、辛さの中にも旨さがあり、これがクセニなります。徐々につける量も増えていき‥‥どんどん肉も食べられます。 醤油にも入れてみたのですが、これまたピリ辛の味にな
13日、米ニューヨークの国連本部で最後の記者会見をする米国のパワー国連大使(AP=共同) 【ニューヨーク共同】米国のパワー国連大使は13日、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)部隊が現地政府に移動を制限され、許可を得なければ市民保護もできない状況になっていると明らかにし「実際に見たPKO任務の中で最悪の状況だ」と述べた。 国連本部で開いた退任前の最後の記者会見で語った。米国は南スーダン内戦が「ジェノサイド(民族大虐殺)」に発展することを懸念し、国連安全保障理事会で昨年12月に否決された武器禁輸を含む制裁決議案の採択を改めて目指す考え。 パワー氏はトランプ米政権発足に合わせて退任し、後任は南部サウスカロライナ州のヘイリー知事が務める予定。
用途に合った靴ひもの種類や靴ひもの結び方など、靴ひもに関するありとあらゆる情報を詰め込んだ靴ひも大事典とでも言うべきサイトが「Ian's Shoelace Site」です。もはや靴ひもに関して調べられないものはないのではと思わせるほどの圧倒的な情報量となっています。 Ian's Shoelace Site - Introduction http://www.fieggen.com/shoelace/index.htm これが靴ひも大事典「Ian's Shoelace Site」 左ペインに目次(メニュー)、右ペインにメニューと説明が記載されており、各ページはリンクからたどれるようになっています。 例えば、メニュー一覧の「Lacing Shoes」をクリックすると…… 靴ひもの結び方に関するページが開きます。 「Shoe Lacing Methods」では、なんと50種類ものシューレースの通
英Raspberry Pi財団は、テレビのディスプレイ、産業用制御システム、家庭用メディアプレーヤーといったカスタムハードウェアの開発用として、「Raspberry Pi 3」をスリム化した「Raspberry Pi Compute Module 3」をリリースした。 現地時間1月16日に発表されたCompute Module 3は、2014年にリリースされた最初の「Raspberry Pi Compute Module」と比べて、RAMの容量が2倍、CPUの性能が10倍になった。 最新のCompute Module 3はRaspberry Pi 3の中核部分を含み、最大1.2GHzのBroadcom製64ビットプロセッサ「BCM2837」と1GバイトのRAM、それに4Gバイトのフラッシュストレージを搭載する。また、多くのポートをなくすことで、「Raspberry Pi 3」よりも産業用途
Amazonが販売するスピーカー型の音声アシスタント端末「Amazon Echo」は、Amazonのハードウェア史上最大のヒット作になりました。しかし、本当の大ヒットはEchoではなくその中身である音声認識機能「Alexa」によってこれからもたらされるのであって、Alexaを武器に「スマートフォンの次」のプラットフォームをAmazonが手中に収めつつあるという指摘があります。 Alexa: Amazon’s Operating System – Stratechery by Ben Thompson https://stratechery.com/2017/amazons-operating-system/ Voice Is the Next Big Platform, and Alexa Will Own It https://backchannel.com/voice-is-the-n
最近『動物農場』、『すばらしい新世界』がそれぞれ山形浩生訳、大森望訳で新訳、『破壊された男』は伊藤典夫訳そのままに文庫化され、この機会に一気に読んだ。この三冊の刊行は虐殺器官の映画公開に合わせたディストピアSF企画の一環だが、どれも今読んでおもしろいし作風もそれぞれ異なるのでまとめて紹介してみよう。 動物農場 動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) 作者: ジョージ・オーウェル,水戸部功,山形浩生出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/01/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るオーウェルの代表作の一つ。この三冊の中では、訳者あとがきや序文を入れても200ページちょっとでページ数が一番短い。薄い本が好きだからこれは嬉しい。 中身も可愛らしい(かどうかはともかくとして)動物たちが人間たちに対し蜂起し、すべての動物は平等であるという理想を実現した「動物農場」を設
ホワット・イズ・ディス?:むずかしいことをシンプルに言ってみた 作者: ランドール・マンロー,吉田三知世出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/11/22メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見るすべての人間が一カ所に集まってジャンプしたらどうなるの? などの現実的にはありえない質問に対して、ユーモアたっぷりのイラストと科学的に正確な解説を添え、物理や数学のおもしろさを体験させてくれた『ホワット・イフ』は快作であったが、同じ著者による最新作が、本書『ホワット・イズ・ディス?』である。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp 今回は副題に「むずかしいことをシンプルに言ってみた」と入っているように前作とは趣向を大きく変えており、著者の言葉を借りれば『これは、絵とやさしい言葉を使った本だ。ページごとに、大事なものやおもしろいものの仕組みや成り立ちを、英語で
私は「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」は良い試みだと思っているのだけど、「ニセ科学」批判のキクマコさんは違う評価みたい。なのでメモ。 ホーム | 疑似科学とされるものの科学性評定サイト Twitterのコメント 僕の中では石川幹人さんは疑似科学側の人なんだよなー。悪いけどさ— キク☆マコ☆(1/26ベアーズ) (@kikumaco) May 20, 2016 石川幹人さんを「疑似科学批判」の文脈で持ち上げるのはよくないと思うんだが。彼自身が興味深いサンプルではあるけれどなあ。超心理学は代表的な疑似科学じゃないかなあ。引き受けたものについて、再考すべきかどうか悩んでいる— キク☆マコ☆(1/26ベアーズ) (@kikumaco) September 10, 2016 石川幹人さんと同じ雑誌の特集に書くのがいいのかどうか悩んでいる。ニセ科学特集に彼がでてくるのには、僕は反対なんだが。超
fujipon.hatenablog.com 私はfujiponさんに近い年齢のゲーマーですが、見える景色ってこんなに違うのですか。 私はファミコン時代のゲームも大好きですが、21世紀に入ってからのゲームも大好きです。新時代のゲームには20世紀には考えにくかった、新しい息吹を感じさせるものがたくさんあるように思われます。 ちゃんと書こうとすると、最低本一冊分くらいは必要になってしまうので端折りましたが、これらの「ゲームのジャンル」を並べてみてあらためて思うのは、「全く新しいジャンルのゲームというのは、21世紀に入ってからは、出ていないのではないか」ということです。 そうでしょうか。 「オンラインゲームも含めて、ほとんどのゲームの源流は20世紀のうちに現れていた、だから21世紀には新しいゲームが無い!」と断定されたら、まあ、それもそうかもしれません。 でも、「マトモに遊べる状態で提供され、皆
iPS細胞などの幹細胞や再生医療の源流となる研究を手がけた発生生物学の第一人者で京都大名誉教授の岡田節人(おかだ・ときんど)さんが、17日、肺炎で死去した。89歳だった。葬儀は親族のみで行う。喪主は長男暁生(あけお)さん。 兵庫県伊丹市出身。50年に京大理学部を卒業後、卵から動物の体が形作られる過程を解き明かす発生学の道に進み、欧米への留学などを経て、67年に京大教授に就任。基礎生物学研究所長、JT生命誌研究館長などを歴任した。89年に発生生物学で最も権威のあるハリソン賞を受賞し、07年には文化勲章を受けた。 岡田さんは、役割が決まった細胞でも別の種類に変わりうると考えて実験に着手。ニワトリの目の色素細胞を培養して、レンズ(水晶体)に変わることを示し、世界的な業績を挙げた。 こうした細胞の「柔軟性」が発生や体の再生で主役を担うことをつかみ、発生学に細胞という概念を先駆けて取り入れ、今の幹細
松本有樹修・Pier Paolo Pandolfi (米国Beth Israel Deaconess Medical Center,Department of Medicine) email:松本有樹修 DOI: 10.7875/first.author.2017.003 mTORC1 and muscle regeneration are regulated by the LINC00961-encoded SPAR polypeptide. Akinobu Matsumoto, Alessandra Pasut, Masaki Matsumoto, Riu Yamashita, Jacqueline Fung, Emanuele Monteleone, Alan Saghatelian, Keiichi I. Nakayama, John G. Clohessy, Pier Paolo
2017.01.17 文科省に、各大学のローカルルールについて調査をしていただいておりますが、文科省からは、ローカルルールの多くは幻ではないか、との意見が上がってきています。 たとえば、かつては確かにそんなルールがあったが、すでに改められていたり、古株の教授が勝手にそう思っていることを、若い研究者に伝えていたりということが、ローカルルールと言われているのではないか。 実際に事務方に尋ねてもらえば、そんなことにはなっていないものが多いのではないかというのが、この件で各大学とやりとりしている文科省の感触です。 ぜひ、これはこういうものと思い込まずに、事務方に確認してみてください。 特に、科研費や民間資金等で購入した備品の移動に関しては、ほぼすべての大学が問題はないと、文科省からの問い合わせに回答しています。 国立高等専門学校機構が平成22年に出した「物品管理体制の強化について」にある民間の資金
AASJホームページ > 新着情報 > 論文ウォッチ > 1月16日:クエン酸回路の酵素がミトコンドリアから核に移動して転写開始に関わる(1月12日号Cell掲載論文) 毎日論文を紹介しようと思い立ってもう2年近くになるが、「今日は読んだ論文が面白くないので紹介できない」という気持ちになったことはない。ほとんど、「どれを紹介しようか?」と悩むぐらい、毎日興味を惹かれる論文が数多く発表されている。17世紀近代誕生以降、おそらく新しい知識を生み出すという点で、結局前進しているのは科学だけという状況になっていると思うのは、科学者の思い上がりだろうか? 個人的に一番面白い論文は、「どうしてこんなことが今までわからなかったのか?」と思う発見についての論文だ。その典型例が今日紹介するUCLAからの論文で1月12日号のCellに掲載された。タイトルは「Nuclear localization of mi
現存の地球上の生物は、核膜でDNAを包み込んでいる真核生物と、核膜構造が見られない細菌生物に分けることができ、この細菌をさらに、真正細菌と古細菌に分けることができる。真核生物と細菌類の差は核膜の差にとどまらず、細胞骨格、ミトコンドリアやクロロプラスト、ゴルジや小胞体などの細胞小器官、細胞分裂、そしてクロマチン構造など、ありとあらゆる複雑性が真核生物誕生とともに細胞内に持ち込まれた。この過程にリン・マーギュリスの革命的アイデア内部共生説が関わることは間違いないが(生命誌研究館に書いた記事を参照してください:http://www.brh.co.jp/communication/shinka/2014/post_000008.html)、ミトコンドリアや遺伝子水平移動だけでこの複雑性の全てを説明するには至らない。特に、内部共生が可能になるためには、細胞骨格の発達、ファゴサイトーシス、細胞小器官の
個人的興味から、音楽や言語に関わる心理学や、脳科学については今年も積極的に紹介したいと思っている。この領域の研究で最も面白いのは、研究者逹がどのようにして、極めて複雑な音楽や言語の中から一部の要素を取り出し、それを科学的な指標に変えて分析するかという課題の設定だ。この能力は誰もに備わっているわけではない。言語や音楽にかなり専門的な知識がないと、課題の設定どころか、問題設定すら難しい。かくいう私も、自分がこの領域を研究する側に立つことなど想像だにできないが、それでもこのような論文は大変面白い。 今日紹介するコロンビア大学からの論文は私たちの持つリズム感を科学的に測定しようとした研究で2月6日発行のNeuronに掲載予定だ。タイトルは「Integer ratio priors on musical rhythm revealed cross-culturally by iterated rep
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