世襲政治家、の評判が悪い。しかし日本の行く末をいちはやく見据えた大宰相などと厚くなりがちな父祖への神話化のベールを、世襲政治家たちはわが身をさらすことによって多少とも取り除く作業をなしたと思えば、なんだか「目に見える非神話化」としてもの悲しくも得心がゆく。 上久保誠人「『世襲』総理を育んだ自民党長期政権」(中央公論)は、爵位と襲爵という歴(れっき)とした身分制度のあった戦前期はいうに及ばず、吉田茂から海部俊樹までの戦後総理は芦田均、鳩山一郎を例外として15人が「出自が門閥も財力もない庶民階級」であるのに、逆に宮沢喜一以降は村山富市、森喜朗を例外として9人までが「世襲議員である」理由を問うてゆく。 常識的な定義に従うなら現在自民党の35%、民主党の16%、全体で25%の衆院議員が世襲議員だそうだ。通常それは選挙に不可欠な3バン(ジバン・カンバン・カバン)の実体たる後援会組織が親族に世襲される
拝啓 自民党様 「選挙に勝てない」と騒ぎたて、つい1年前に選んだばかりの麻生太郎首相(自民党総裁)を引きずり降ろそうとした最近のゴタゴタは、正直いって大変見苦しいものでした。地方選を通じ、国民が自民党に対して何度もダメ出ししているというのに、まだ個利個略で動いているように見えてならないからです。次期総選挙は惨敗必至です。そうであるならば、思い切ってミニ政党になる覚悟を持ち、保守政党らしい政策を打ち出してみてはいかがでしょうか。(佐々木類) 本題に入る前に、最近、政治の現場を見ていて感じたことをひとことだけ書いておきます。「ミニ政党のススメ」なんて、自民党の先生方や支持者の方々に失礼なことを申し上げておいて何ですが、最近、一国の宰相に対し、首相番記者がずい分と無礼で直接的なものの言い方をする場面が多いなと感じていました。そうしたら、13日付の日経新聞朝刊に、客員コラムニストの田勢康弘さんがズ
自民党税制調査会長で津島派会長の津島雄二衆院議員(79)=衆院青森1区=が1カ月余り先に迫った次期衆院選に立候補しない意向を固めた。19日朝、地元の党県連幹部に伝えた。 関係者によると、県連幹部のもとに津島氏本人から電話があり、「いろいろ考えて引退することにした」と話したという。津島氏は19日午後4時から、青森市内の事務所で記者会見し、正式に政界引退を表明する。 津島氏は1953年に当時の大蔵省に入省。参事官などを務め、76年の衆院選で初当選した。厚生相などを歴任し、05年11月から党内第二派閥の津島派会長を務めている。現在11期目。 次期衆院選の青森1区には津島氏をはじめ、民主、社民、共産などから6人が立候補を表明、激しい選挙戦が予想されている。大票田の青森市では4月の市長選で、津島氏と支持層が重なるとされる当時の市長(76)が通算6期目を目指したが、「高齢・多選」を批判されて大敗
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く