東京株式市場では、持たざるリスクが意識され始めている。輸出企業を中心に業績を圧迫していた円高が止まり、対ユーロ、対ドルでの円安が加速。ヘッジファンドによる買い戻しのほか、海外の年金や投信といった一部の長期資金も買い意欲をみせている。 市場では「円安基調が続いているほか、需給面での改善がみられ、堅調さは継続する」(野村証券の佐藤雅彦エクイティ・マーケットアナリスト)との見通しが示されていた。東京証券取引所が22日にまとめた11月第2週(11月12日─16日)の3市場投資主体別売買内容調査では、海外投資家が1292億円の買い越し(前週は648億円の売り越し)に転じた。 総選挙への期待などを背景に、企業業績の重しとなってきた円高とデフレという2大要因に変化が生じているとの指摘もある。「円高は終えんしたとみており、4月にもみあった9500円前後をチャレンジするのではないか。出遅れていた分だけ日本株
![来週の日本株は上値試し、円安で海外勢による見直しの流れ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/201fc84c859a3f2a2e31016e6a844819678293db/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjp.reuters.com%2Fpf%2Fresources%2Fimages%2Freuters%2Freuters-default.webp%3Fd%3D183)