ブックマーク / brevis.exblog.jp (99)

  • 『特殊病』それは日本の病気です | タイム・コンサルタントの日誌から

    自分のプロフィールに「国内外の製造業及びエネルギー産業向けに、工場作り・生産システム構築の仕事に従事してきた」などと書いているためか、「日の製造業は、海外に比べて特殊なのですか?」という趣旨の質問をされることが、時々ある。「なぜ日海外はこうも違うのでしょうか?」といった聞き方の場合もある。 こうした質問は、日海外で同等なはずのものが、なぜか違っていた、との事例とともに、語られることが多い。例えば、同じ企業のグループに属しながら、生産管理系のパッケージソフトを、海外工場ではノンカスタマイズでスムーズに導入できたのに、国内工場では苦労したあげく、失敗したという事例。あるいは、国際標準に従ったサプライチェーンの仕組みが、日国内だけどうしても使えなかった事例。 さらに、国内では立派なプロジェクトマネジメントの実績を持つ会社が、海外に出て行って遂行したら、赤字や納期遅延で痛手を被ったケー

    『特殊病』それは日本の病気です | タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2023/08/14
    SIerとしてはそうやって、顧客自身が自分たちは特殊だと言ってくれた方が、カスタマイズが多くなって儲かるんだよなあ。ほとんどの場合は標準パッケージで十分なんだけどね。
  • 物流は本当に付加価値がない業務なのか | タイム・コンサルタントの日誌から

    先週の5月26日に、「アジア・シームレス物流フォーラム」https://mf-p.jp/aslf/ のパネル・ディスカッションに参加してきた。このフォーラムは日マテリアルフロー研究センター(JMFI)が主催する展示会で、国内外の大手物流関連企業が集まっている。コロナ禍が過ぎて3年ぶりにリアル展示となり、来場者数も多くかなり盛況だった。物流関係の催しなので、サイトの読者からは縁遠いかと考え、とくにお知らせもしていなかったが、SCMの関連テーマもあり、広報すべきだったかもしれない。

    物流は本当に付加価値がない業務なのか | タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2023/06/05
  • コストセンター論を超えて | タイム・コンサルタントの日誌から

    『コストセンター』論について、このところ2回続けて考えている。「価値を生まないコストセンターは企業にとって重荷である。できれば外注化し、せめて子会社化してコストカットをはかるのが、正しい経営のあり方である」という信憑が、わたし達の社会の通念となってきた。 そしてこの通念こそが、実はさまざまなあり方で日の産業界を歪め、その競争力を低下させる結果を生んできたのではないか?——これがわたしの問題意識である。これについてはずっと以前から考えており、9年半前にも「コストセンターとは何か」 (2013-03-13)を書いて、小さな警鐘を鳴らしたつもりであった。記事の中で、わたしは次のように書いた:

    コストセンター論を超えて | タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2022/09/20
    新製品の開発や新規事業の方針は外部コンサルに丸投げしてるので大丈夫
  • コストセンターは本当に価値を生まないか? | タイム・コンサルタントの日誌から

    前回の記事「工場はコストセンターか? そしてIT部門はコストセンターか?」 (2022-09-04)では、『コストセンター』という会計概念が、『プロフィットセンター』と対比されるうちに、いつのまにか組織と経営戦略を歪めていった経緯について説明した。その根底には、「コストセンターは価値を生まない」という信憑があった訳だ、だが、はたして、この考え方は正しいのか? まず、そこから検討していこう。 最初に、ごく簡単な例を考えてみる。あるところに、発明家(技術者)と実際家(セールスマン)がいた。二人は以前からの知り合いだが、発明家の方は最近、画期的なアイデアを思いついた。わずか20万円ほどの部品を使って、すばらしい価値を持つ新製品を作れるという。 セールスマンの方は、もしそんな製品が当にできるのたら、自分が買い手を捜してやろう、ともちかける。そんな新製品だったら、100万円の値段をつけても、売れる

    コストセンターは本当に価値を生まないか? | タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2022/09/12
    技術開発、製造側の価値の計算方法。
  • 透明な燃料アンモニアに、なぜ青(ブルー)や緑(グリーン)の色があるのか? | タイム・コンサルタントの日誌から

    アンモニアを燃料に使うという話をはじめて聞いたのは、10年以上前のことだ。東大の平尾雅彦教授と話しているときに、トヨタが興味を持って研究していると聞いたのだ。 なるほど、アンモニアは可燃性ガスで、液化もたやすいから、自動車燃料の代替にできる可能性はある。だが毒性もあるし、燃焼過程でNOxも生じやすい。なぜアンモニア? とたずねたら、「カーボンフリーですから」という答えだった。

    透明な燃料アンモニアに、なぜ青(ブルー)や緑(グリーン)の色があるのか? | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kenchan3 2022/02/01
  • プロジェクト・マネジメント・システムは存在しうるか | タイム・コンサルタントの日誌から

    「マネジメント・システム」という言葉には普通、二種類の用法がある。方式・体系としてのマネジメント・システムと、ITとしてのマネジメント・システムである。前者の類例には、「品質マネジメントシステム」などがある。いわばルールと手順の体系であって、それ自体は全てを紙ベースで進めても構わない。

    プロジェクト・マネジメント・システムは存在しうるか | タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2022/01/11
  • 時間を可視化するために(2) 完了よりも着手を見よう | タイム・コンサルタントの日誌から

    前回の記事「時間を可視化するために」 (2021-09-20)では、ガントチャート上のイナズマ線や、組立中のワークの位置を動かしていくことによって、作業の進捗を「見える化」する工夫を紹介した。 しかし実際には、稼働や進捗率の可視化だけでは、当の意味での納期問題の発生を、タイムリーに把握できないと述べた。多くの場合、納期遅れが発生する原因は、担当者の能率が悪くて作業が遅れるためではなく、手待ちが生じるためだからである。

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    kenchan3 2021/09/28
  • 全てをスケジューリングする必要はない | タイム・コンサルタントの日誌から

    前回の記事で、日企業はしばしば、過剰に計画したがる傾向がある、と書いた。その主な理由は、先にお金の出入り(予算)を押さえておきたいためと、リスクに対する不安があるためだ。研究開発や業務改革などは、スコープ自体が柔らかくて、行うべきアクションの内容や仕事量が精度よく見積もれないのに、過剰な細部まで先に決めたがるのである。 似たような事情は、プロジェクト・スケジュールや、生産スケジュールにおいても起こり得る。そもそもスケジューリングとは計画作業の一部だから、まぁ当然と言えば当然である。 この傾向は、日よりも計画重視の傾向が強い米国発で、日に持ち込まれたのかもしれない。もともとPERT/CPMなどのプロジェクト・スケジューリングの手法は、1950年代に、アメリカで開発されたものだ。 実は同じ頃、生産スケジューリングの理論においても、アメリカで重要な発見がなされた。それは、ジョンソン法と、ジ

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    kenchan3 2021/07/26
  • プロジェクトを計画しすぎてダメにする方法 | タイム・コンサルタントの日誌から

    「日企業は、計画しすぎなんです。」——最近、ある外資系戦略コンサルタントから、こんなセリフを聞いた。いわゆるDXに関する話題の時だ。「計画して、それも細かく緻密な計画を立てて、石橋をたたくようにリスクを全て洗い出してから、はじめようとします。そして動き出したら、すぐ進捗率を問題にする。でも、そんなやり方では、イノベーションは動きません。」 たしかにまあ、日企業、とくに製造業は、まず計画ありきで動いていると言ってもいい。年度計画(いわゆる「予算」)、月度計画、小日程計画・・。建設業も、似たところがある。全体工程表、月間工程表、週間工程表、等々。現場に行くと、計画表は、必ず目立つ位置にはり出してある。 だが、新しいビジネスモデルを創出するような、イノベーティブな試みは、目指すべき目的地が最初から決まっている訳ではない。登るべき山の頂が明確なら、アプローチの経路を地図の上に引き、どこまで登っ

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    kenchan3 2021/07/19
  • ネゴ(交渉)が苦手な人のために 〜 顧客のペインを推測する | タイム・コンサルタントの日誌から

    Kさんは、わたしの大学の1年先輩である。大学院では同じ研究室で過ごした。Kさんは大手メーカーに就職し、地方の工場勤務からキャリアをはじめた。後に研究開発部門にうつり、社会人ドクターも取得したが、ある時、転職して外資系のベンチャーに入った。そこは優秀な技術を持っており、数年後に、もっと大手の外資系企業に買収された。当然、小さな日法人も、その大手の日支社に吸収合併されることになる。 このような状態で、その会社に働き続けるかどうか、先輩は迷ったらしい。大学時代の恩師に相談したところ、意外な助言を受けた。「君は営業マンになれ。外資系企業では、研究開発は結局、欧米にある社の仕事だ。現地では、ローカライズやサポートが技術者の仕事に過ぎない。それでは上にあがれない。上がらなければ、面白い仕事もできないだろう。もし日支社で上に上がりたかったら、セールスで実力を見せるしかない。」 繰り返すが、この人

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    kenchan3 2021/06/21
  • (くどいけれど)マネジメントにはテクノロジーが存在する | タイム・コンサルタントの日誌から

    このサイトの目的は、『マネジメント・テクノロジー』について考え、それを読者と共有・議論することにある。マネジメント・テクノロジーとは聞き慣れない言葉かもしれないが、ま、要するにマネジメントのテクノロジーである。 ・・えーと、これじゃ何も説明したことにならないか。日語で『管理技術』と言ってもいいし、スペース節約と通じやすさのために、そう書くこともある。だが、ほんとは少しニュアンスが変わってしまう。とくに「管理」という日語は、英語のManangementと守備範囲も異なるし、人びとの受け取る感情も違う。なので、決してカタカナ好きではないのだが、マネジメントという表記を選ぶ テクノロジーの方は、単純に日語の技術でいいじゃないか。もちろん、そう思いたい。だが、日語の『技術』がまた、曖昧に使われすぎているのだ。たとえばあなたは、技術と技能を線引きして、使い分けているだろうか? 「あの人のPy

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    kenchan3 2021/05/24
  • ライン、ショップ、セル 〜 生産方式を理解する | タイム・コンサルタントの日誌から

    社内の勉強会で、若手のエンジニアに対し、「スマート工場とは何か」をテーマに話をしている。といっても、スマート工場に関する共通定義が、世の中に明確にある訳ではない。だから、既存の工場にロボットやAGVを1,2台導入して、ちょっぴり作業を自動化したり、タブレット端末やセンサーを数カ所につけて情報化したりしたら、誰でも「ウチはスマート工場です」と言えてしまう。ある意味で便利な(?)社会である。 もちろん、AGV(Automated guided vehicle=自走台車・無人搬送車)を導入してちゃんと動かしたり、センサーで意味あるデータを取得したりする取り組み自体は、意味あることだ。そのこと自体を否定するつもりは、まったくない。また、そうした取り組みは、けっして、端の人間が見るほど簡単ではない。 どうしてかというと、工場はそれなりに多数の設備と業務が組み合わさって、できあがっているからだ。そこに

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    kenchan3 2021/05/17
  • トランスフォーメーション(変革)を可能にするために | タイム・コンサルタントの日誌から

    去年の2月上旬頃だったが、ある証券会社の営業マンの訪問を受けた。もちろん金融商品の売り込みに来た訳だ。ちょうどそのころ、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号が3700人の乗客を乗せたまま、横浜港の外に釘付けになっていた。わたしは、武漢で発生したウィルス危機は中国の外にも広がって、国際的に経済の問題をひき起こすのではないかと、懸念を口にした。すると、くだんの営業マン氏は笑って、「NYダウは史上最高値ですよ」と答えた。 わたしは結局、彼のすすめる商品には手を出さなかった。2月下旬を過ぎ、3月に入ると欧州に都市封鎖(ロックダウン)が広がり、経済的影響は明らかだった。株価は下がり、いろいろなところに損失が出た。航空分野を筆頭に、飲・サービス業など多くの分野の企業業績が低迷した。やれやれ、言わんこっちゃないと、わたしは内心考えた。

    トランスフォーメーション(変革)を可能にするために | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kenchan3 2021/01/12
    riskとcrisisの問題。このコロナはcrisisなのに、日本はrisk対応に特化した縦割り組織で未だに対応し続けている。
  • ふーん、デジタル時代には双方向のインテグレーションが必要って事? | タイム・コンサルタントの日誌から

    ――ええと、今日このDXチームで議論しているうちに、やっと自分の言いたいことがわかってきました。たしかにウチの社内の各システムの間には、インターフェイスはあります。でも、全体がつながるって、別のことだと思うんです。 ――つながるって、1方向だけじゃダメだと思うんです。両方向のループになっていないと。最近のデジタル技術、例えばロボットとか、3Dプリンタとか考えてみてください。プログラムが命令をして、ハンドやノズルを動かすんですが、でも対象物の種類や状態を見て、自分の側の動きも調整できるでしょう? ――そうですね、フィードバックです。動く主体と、働きかける対象との間がループになって、対象のデータが戻ってくる点が大切なのです。それによって、次のアクションを変化させます。そうしないと、物理世界とうまく関われないのです。現実社会は変動が大きいですから。それも、速いスピードでフィードバックが戻ってこな

    ふーん、デジタル時代には双方向のインテグレーションが必要って事? | タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2020/11/09
    さて、前回はブコメが異常に多かったけど、続きはどうだろうか?
  • 製造業のデータって、ほんとはDXに向いていないのかもしれないね | タイム・コンサルタントの日誌から

    (前回のあらすじ)あなたは、ある製造業の工場に勤める若手のエンジニアだ。案外パソコンに詳しい、などとおだてられて手製のツールなどを作っているうちに、いつのまにか工場長から『製造IT担当』なる係にされてしまった。なんだか技術者というよりも便利屋みたいだな、などと思いながら、それでも製造ラインのデータを取得するIoTなどの仕組みを工夫したり、生産管理システムの改修要件をとりまとめたりしてきた。 そんなある日、社から突然、「全社DXチーム」のメンバーに任命されたから会議に来い、と命じられる。専務が委員長で、情報システム部の次長が事務局長だ。社内の主な部署から、若手中堅メンバーが集められている。だが、参加してみたものの、皆、何をすればいいのか思案顔であった。最近のデジタル技術は、従来のサーバとPCの中のITより、現実世界とインタラクションが強い、だからそれを利用すればいい、という意見もでた。だが

    製造業のデータって、ほんとはDXに向いていないのかもしれないね | タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2020/11/02
    この人のブログはチェックしてるけど、なぜこれがホッテントリするのか。この一個前の序章もブクマ少ないし、この小咄の答えの半分は以前のエントリーにあるのにね。 https://brevis.exblog.jp/29215663/
  • 製造業のデジタル化に必要な、情報とデータの基本的流れを理解しよう | タイム・コンサルタントの日誌から

    製造業のデジタル化をめぐる動きが最近、活発である。理由は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉がバズワード化してきたからかもしれないし、あるいは経産省が「2025年の崖」というレポート を発表して、日企業のデジタル化の遅れに警鐘を鳴らしたことも、後押ししているかもしれない。とにかく企業の経営層が、『デジタル』なる言葉を、普通に口にする世の中になったようだ。世の中全体は不景気だが、そして不景気になるとIT予算が真っ先に切られるのが常だったが、状況が少しは変わったらしい。 まあ、デジタル化の「動きが活発」といっても、今のところはまだ、議論が活発なだけで、実装はまだまだかもしれない。ともあれ、こうした状況は、IT業界にとっては慶事だろう。また、コンサル業界にとっても嬉しいに違いない。しかし製造業各社がこぞって、デジタル化のバスに乗り遅れまいと走り出すと、今度はもう一つの崖という

    製造業のデジタル化に必要な、情報とデータの基本的流れを理解しよう | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kenchan3 2020/10/12
  • サービス経済から、ふたたび実物経済の時代へ | タイム・コンサルタントの日誌から

    「私のプロファイル」 にも書いているとおり、ここ数年は勤務先での中長期的なIT戦略の立案と遂行に、たずさわっている。世の中は少し前からDigital Transformation、略してDXというバズワードが席巻しており、わたしのような者のところにも、戦略コンサルやらITベンダーが入れ代わり立ち代わりやってきては、DXの話をしてくれる。何事も勉強と思い、ありがたく拝聴させてもらっているが、だんだん耳にタコができたような気がしてきた。だって、皆が同じ話をするのだ。 その最大のキーワードは、経済の『サービス化』である。サービタイゼーション(Servitization)という、あまり聞き慣れない英語もついている。これまでの世の中は、せっせとモノを作っては売る、物の経済の時代であった。しかしその時代は終わりを告げ、いまやサービスを中心としたソフトなビジネス・モデルに転換すべき時である。そう、来客の

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    kenchan3
    kenchan3 2020/04/24
  • 危機対応のマネジメントをダメにする『政治主義』とは何か : タイム・コンサルタントの日誌から

    前回の記事(「危機なんて、ほんとに管理できるのか?ーー現場感覚という事」 2020-03-16)では、事前対策的なリスク・マネジメントと、事後対応的な問題管理(イシュー・マネジメント)は、全く別のものだと書いた。別のものだが、もちろんこの2つは車の両輪で、どちらも必要だ。 ただ、わたしの経験では、英米系企業は「計画万能」的な態度が強く、リスク・マネジメントを重視したがる(PMBOK Guideにも、その傾向は伺える)。他方、日企業は「現場力」に自信を持つ傾向が強く、事前対策は軽視するきらいがある。 だからといって、日企業は、いったん事が起きたあとの事後対応に強いかというと、一概にそうは言えまい。それは発生するトラブル事象(イシュー)の、種類と数によるのではないか。テクニカルな種類のトラブルには、比較的強いと思う。日企業のミドルや現場の技術者・ワーカーは、概ね優秀であり、責任感も強い。

    危機対応のマネジメントをダメにする『政治主義』とは何か : タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2020/03/23
  • プロジェクトの生産性と着地点を測るには | タイム・コンサルタントの日誌から

    2015年7月、東芝は過去7年間に渡って、「不適切会計」で1500億円以上も利益をかさ上げしてきた、という第三者調査委員会の報告を公開した。これに伴い、田中社長を始め、歴代3社長が退任。日の産業史上最大の不正会計事件となった。 このときの不正に、実はプロジェクトの『進捗率』の計算が、深く関わっていた。というのも、会計操作の手法の一つが、「進行基準」の悪用だったからだ。 「ああ、会計の話なんか興味ないよ。技術屋としての俺の仕事には関係ないから」とお思いの方も、その手口については、少しだけ知っておいたほうがいい。というのも、これは進捗率をどう粉飾するか、という話だからである。しかも、先々のコスト増を無視していると、結果的に売上や進捗率を粉飾したことになってしまう事があるのだ。そして売上や原価は、エンジニアたちの尻を叩くモノサシでもある。妙な叩かれ方をしたくないならば、少しはその仕掛けについて

    プロジェクトの生産性と着地点を測るには | タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2020/02/19
    “プロジェクト全体のCPIの値は、良きにつけ悪しきにつけ、全体工期の2割を超えた時点から、±10%以内の精度で安定する”
  • クリスマス・メッセージ:名前を持つ存在として | タイム・コンサルタントの日誌から

    少し前のことだが、ある打合せで、システム利用者のマスタをどう設計するか、の議論になった。個人を特定するために、まず各人にユニークなキーとなるIDを振る。それから主要な属性を定義していく訳だ。当然最初に来るのは、『氏名』だろう。 ところで、氏名という属性を格納するために、最初出てきた案は、たしか「名字」と「名前」の2つのフィールドを用意し、それぞれに読み仮名のフィールドを付け加える、というものだった。まあ、普通の日人が考えると、こうなるだろう。 しかし、ユーザの中には結構な数の外国人もいた。そこで、「ミドルネーム」のフィールドもいるんじゃないか、というコメントが出た。加えて、結婚したけれど旧姓表記のまま仕事を続けている女性もいるから、そうした人はミドルネームに旧姓を入れれば便利だろう。そうなると、ミドルネームにも、読み仮名のフィールドが別に必要かもしれない・・

    クリスマス・メッセージ:名前を持つ存在として | タイム・コンサルタントの日誌から
    kenchan3
    kenchan3 2019/12/24
    法的に自分の名前を変えるのが容易い国も多いよね