テレビ番組を録画し、CMをスキップして見ることができる技術の発達によって、テレビというものの広告媒体としての価値が下がっていくのではないかという懸念がよく語られる。この動きに対して、広告を出す側が対処する方法としては、たとえばプロダクトプレースメントのようなやり方がある。 業界の方には当たり前なのだろうが、その逆もあるのだなということをあらためて認識したのでメモのため書いておく。 そのことを改めて認識させたのは、アニメ「サザエさん」だった。「サザエさん」といえば、内容面でも偉大なるワンパターンだし、制作手法でも今や日本で唯一デジタル化されていないテレビアニメであるというわけで、半ば「伝統芸能」化したかのような印象があるが、一方で番組主題歌のバック映像で日本各地の風物を登場させ、それをビジネスにつなげるという「先進的」な手法をとっていることでも知られている。岐阜県が協力金として700万円払っ