先週、筆者が気になった記事があった。それは「オリンパス株で約20億円の利益……ゴールドマンのすごすぎる手口」。マイケル・ウッドフォード氏が社長を解任される前から空売りをかけ、11月初旬に買い戻して20億円ほどの利益を得たという内容である。 金融業界でその名をとどろかせるゴールドマンサックス。後学のためにその手口を詳しく分析しようと、東証が公開している空売り残高状況(参照リンク)をチェックしたところ興味深いことが分かった。ゴールドマンサックスは、かなり早い段階からオリンパス株を空売りしているのである。 データによると、ゴールドマンサックス(正確にはGOLDMAN SACHS INTERNATIONAL)が最初に空売りを仕掛けたのは7月13日のこと。空売り株数は85万7900株と、約22億円規模となる。7月13日のオリンパス株の出来高は320万8300株なので、出来高の4分の1をゴールドマンサ