行動ファイナンスの本です。 約100Pとページ数は少ないですが、行動ファイナンス全般が体系的かつコンパクトにまとめられてました。 紹介しているのは、自信過剰、ハウスマネー効果、スネーク・バイト効果、メンタルアカウンティング、認知不協和音・・・などなど。最後の章では心理的バイアスを克服する戦略についても書かれています。 解説は、各理論ごとに、 (これこれの条件でAとBどちらを選ぶか?といった) 質問調査に対する結果、その結果についての理論的な説明、株式市場で観察される効果、まとめ、という流れになっています。 文章は真面目で簡潔ですが、図や表を多用してますし、それほど難しい言葉も出てこないので読みやすく理解しやすく感じました。 また、調査や研究の出典も明記されているので信頼性は高いと思います。 まさに教科書という感じなので、余分な話は必要ない、とにかく行動ファイナンスを体系的に知りたいという方