日興上場維持決定について東証は非難にさらされています。東証OBとして、ここであえて、東証決定の正しさについて考えてみたいと思います。 東証の使命として「公正な証券市場の維持と運営」が筆頭にありますが、これに加えて「円滑」な市場運営も東証を利用する方にとっては非常に大切なのです。そして、この「公正」と「円滑」のバランスが難しい。 決算発表の数字をどれだけ正確にしようとしても間違えは出ますし、会社が大きくなれば自分の成績のために自分の部署の決算数値を操作する人も出てきます。 もちろん、これを防ぐために内部監査や外部監査を使った調査を行うわけですが、人がやる以上は100%にはなりません。そして、後になってこのミスやら不正が出てきた際に、全て上場廃止にするのか?というと、これもそうとは言い切れません。 何故ならば、上場廃止になると流動性が著しく低下しますので、まとまった株数を持っている&証券会社に