ブックマーク / www.yamdas.org (21)

  • 魔法と喪失(2) イカれた保険外交員の青春

    ちょうど一曲終わったとこで、それでそいつが何か俺に投げようとしてるのがわかって、「やめろよ」って俺言ったんだよ。それでもそいつはそれを俺の頭にぶっつけてきたから、俺はギターのプラグを抜いて――フェンダーだからね、野球のバットみたいなもんだ。で客の中に入ってって、七、八人、そいつでぶっ叩いた。俺は臆病なんだよ。ほんと臆病者なんだよ。強くもなんともない。ただあのときはキレたんだ。もう我慢できなかった。 2001年に『Bootleg Series Volume 1: The Quine Tapes』が出たときは、ルー・リード並びにヴェルヴェット・アンダーグラウンドの大ファンとして当然のように買って聴いてみたが、仕方ないとはいえ音質の問題もあり、全体的にぼんやりもっさりとしたライブ演奏に感じられ、ピンとこなくてそのまま CD は実家に置きっぱなしになっていた。 少し前にヴェルヴェッツ後期とソロ初期

    魔法と喪失(2) イカれた保険外交員の青春
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    kennak 2010/07/29
  • 魔法と喪失(1) バンドマジックの裏側

    "BETWEEN TWO APRILS I LOST TWO FRIENDS BETWEEN TWO APRILS MAGIC AND LOSS..." 失恋というほど大層な話でもないが、十年以上付き合いのある女性との関係が切れようとしている。決定的な捨て台詞があったわけではないが、思えば長らく当方から声をかけることで続いてきたつながりで、私はもう彼女に連絡を取ることはないから、自然とつながりは消えることになる。それで終わり。何のドラマもない。 特に強い愛惜を感じないのは、歳を取って感情の起伏が小さくなったからばかりではないだろう。 タイミングが良いのかそうでないのか、ネットラジオからヴェルヴェット・アンダーグラウンドの "Pale Blue Eyes" が流れてきた。思えばこの曲をはじめて聴いておよそ20年になるが、その間ずっと一番好きなラブソングである。おそらく一生そうなのだろう。ただ

    魔法と喪失(1) バンドマジックの裏側
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    kennak 2010/07/15
  • A Bill of Privacy Rights for Social Network Users 日本語訳

    以下の文章は、Kurt Opsahl による A Bill of Privacy Rights for Social Network Users の日語訳である。 ソーシャルネットワークサービス提供者は現在ユニークな位置にある。彼らは仲介者であり、我々の恋人、家族、友人、同僚とのコミュニケーション、会話、つながりをホストしている。彼らは極めて慎重に扱うべき情報にアクセスしており、それには長い時間をかけ、いろいろな人から集めたデータを含む。 EFF において我々は、ソーシャルネットワークサービスがそのユーザに提供すべき具体的な権利について最近よく考えている。ソーシャルネットワークサービスは、ユーザが継続的なプライバシーを有し、そのサービスに格納される個人情報をコントロールすることを保証しなければならない。ユーザはただの商品ではなく、その権利は尊重されなければならない。ソーシャルネットワーク

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    kennak 2010/06/03
  • If Mark Zuckerberg invented the Web 日本語訳

    もしマーク・ザッカーバーグがウェブを発明していたら 著者: David Weinberger 日語訳: yomoyomo 以下の文章は、David Weinberger による If Mark Zuckerberg invented the Web の日語訳である。 マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)がティム・バーナーズ=リー(Tim Berners-Lee)より前に生まれ、ウェブを発明する別宇宙を想像してみる。 マーク・ザッカーバーグは会社を興し、ウェブを営利事業として展開する。 MZ は HTML 規格を所有し、支配する。MZ が良いアイデアだと考えない限り、何も変更されない。 MZ はその規格に則るクライアント――MZ Explorer――を所有し、支配する。他のアプリは API アクセスが許可されるが、そのブラウザは MZ が我々に与えると決めたものがすべ

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    kennak 2010/05/24
  • Google DNSに関する考察 - Some thoughts on Google DNS 日本語訳

    以下の文章は、David Ulevitch(OpenDNS 創業者、CEO)による Some thoughts on Google DNS の日語訳である。 Google が今日、僕が OpenDNS を始めてほぼちょうど4年経って DNS サービスを立ち上げた。インターネットの巨人の一つが DNS の戦略的重要性を認識するまで時間の問題でしかなかったことからすれば、これは何も驚くことではない。ブロガー、ジャーナリスト、友人、そして最も重要である我々のユーザからたくさんの質問を受けている。そこで Google Public DNS が再帰的 DNS 分野における意味、OpenDNS にとっての意味についての僕の考えをお伝えしたいと思う。 一番目。Google DNS は OpenDNS と同じものでない。Google DNS を利用すれば、あなたは Google が規定するユーザ体験を得

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    kennak 2009/12/07
  • サイモン・シン「フェルマーの最終定理」

    サイモン・シン「フェルマーの最終定理」(新潮社) 大分前に買っていたのだが、ざっと読んだきりほったらかしにしていた。ゴールデンウィークで時間ができたので再読させてもらった。 当方が購入したのは2001年8月25日発行の14刷だが、この手のにしては間違いなくベストセラーに入るものだろう。だが、これは数年で価値が下がるではない。末永く広く読み継がれるべきである。もし文を読んでいるあなたが学生さんであれば、おい、こんな場末のウェブサイトを見る前に、このをちゃんと読んでおけよ、とお節介にも忠言させてもらう。これは理系・文系の区分けには関係ない。 ただ、そう簡単に読み飛ばせるではないのでその点には注意するように(だからワタシにとっても今回が初読のようなものだ)。専門外のサルにも分かるようにといった類の逃げ・言い訳をせず、しかも一方で数式をそのまま読者に投げ出して話をさっさと進めるようなこ

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    kennak 2009/08/25
  • yomoyomoの読書記録 - スコット・ローゼンバーグ『プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間』(日経BP社)

    スコット・ローゼンバーグ『プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間』(日経BP社) 書は、Joel Spolsky の書評(邦訳は『More Joel on Software』に収録されている)を読んで知り興味を持ったが読みそびれ、最近になって小林啓倫さんの書評を読んでこれは面白そうだと思っていたところに日経 BP 社の編集者より献いただいた。ありがたいことである。 一言で感想を書くととても面白いだった。書はミッチ・ケイパーが自身の夢を実現するオープンソースの PIM(個人情報管理)ソフトウェア Chandler のはじまり、開発、そしてその沈滞を描くノンフィクションである。 ソフトウェア開発の理想的な環境が何かとなると意見が分かれるところだろうが、チャンドラーを開発する Open Source Applications Foundation(OSAF)の体制はかなり恵まれたものであ

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    kennak 2009/08/25
  • What is FUD? 日本語訳

    以下の文章は、Roger Irwin による WHAT IS FUD? の日語訳である。 翻訳文書については、以下の方々にご教示を頂きました。ありがとうございました。 坂口哲郎さん:PSU (Power Supply Unit) に関する誤訳の指摘 武井伸光さん:誤記の指摘 小野剛さん:誤訳の訂正 FUD とは、不安(Fear)、不確実(Uncertainty)、不信(Doubt)を表す。 FUD は、競合相手が自分達のものより優れていて、しかも価格も安い、つまりは自分達の製品では太刀打ちできない製品が発売されるときに利用されるマーケティングのテクニックである。具体的な事実でもって応酬できない場合に、不安による扇動が「ゴシップ筋」を通して、競合相手の売り込みに対し疑惑の影を投げかけ、競合相手の製品を使うのを思いとどまらせるのに利用されるのだ。 一般に、FUD は市場で大きなシェアを握る

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    kennak 2009/02/20
  • 人名を冠したソフトウェア開発の19の法則

    先日 reddit で 19 Eponymous Laws Of Software Development という文章を知った。似たような趣旨のページもいくつかあるが、せっかくなので日語情報を追加させてもらった。 ここで挙げられている法則には、ソフトウェア開発とは異なる文脈で使われるものも多いので、飽くまでそれをソフトウェア開発に当てはめるとどうなるか考えて読むとよいのだろう。 ポステルの法則 法則名

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    kennak 2007/07/30
    悪い法則ばっかり・・・w
  • 内田研二「成果主義と人事評価」

    内田研二「成果主義と人事評価」(講談社現代新書) 年功序列と終身雇用という旧来の日的雇用制度が崩れ…といった文章はもう何度も目にされているだろう。年功序列による賃金体系からその人の成果、実力に応じた賃金体系への変化が求められている。ワタシのような若手に属する社員も実力主義の流れを概ね歓迎するし、基的には好ましいものに思えるこの「成果主義」がうまく運用されない理由について、現役の人事課長が分かりやすく解説したである。成果主義への転換という方針は決まれども、実際の運用段階ではそれがマイルドに修正されてしまう過程が段階的に丁寧に書かれており、これまで一会社員として疑問と不満を抱きながらもその実良く分かってなかった人事制度の運用、人事労務者の思考過程について学ぶことができた。 書に書かれるように、成果主義の来の目的は、社員のやる気を出させて会社の業績を上げることである。しかし現実にはそれ

  • Interview About WEB 2.0 日本語訳

    以下の文章は、Paul Graham による Interview About WEB 2.0 の Toshiro Yagi による日語訳で、原著者の許可を得て公開するものである。 <版権表示> 和訳テキストの複製、変更、再配布は、この版権表示を残す限り、自由に行って結構です(「この版権表示」には上の文も含まれます。すなわち、再配布を禁止してはいけません)。 Copyright 2006 by Paul Graham 原文: http://www.paulgraham.com/web20interview.html語訳:Toshiro Yagi(yagi at lovemorgue dot org) <版権表示終り> (イアン・ドレイニーが新作のために僕にインタビューしたいといってきた。回答をオンラインで公開していいという条件で受けることにした) 1. ドットコムバブルからわれわれ

  • The birth of Chumby 日本語訳

    以下の文章は、Tim O'Reilly による The birth of Chumby の日語訳である。 昨夜(訳注:エントリは2006年8月27日に公開された)、我々は FOO キャンプにおいて初となる「製品発表」を行った(Joshua Schachter は2003年の第一回の FOO において del.icio.us をほぼ披露したと語るが、そのときはまだ完全ではなく、正式公開はその数週間後だった)。スタートアップ企業が増えると最先端から遠ざかってしまうので、FOO では商業化される前のテクノロジーに焦点をあてるようにしている。しかしながら、Chumby には興味深いところがとても多かったので、我々は喜んで支援することにし、FOO のランチに Chumby チーム全員を招待したのだ。 Web 2.0とローエンドのコンシューマ機器との出会い。Chumby は、Konfabulato

  • A Land Without Music 日本語訳

    以下の文章は、Edward W. Felten による A Land Without Music の日語訳である。 最近匿名の情報源から聞いた話をしよう。情報源の身元と話の詳細の一部から判断するに、私はこの話が当のことだと思う。情報源をまもるため、以下一部詳細は省いている。 大規模なマルチプレイヤー型バーチャルワールドを運営するある有名企業が、そのバーチャルワールドに新しいスペースを追加することを検討していた。そのスペースの性質上、キャラクターはおそらく音楽を作ろうとする。そこでプログラマは仮想の楽器一式、そしてプレイヤーが独自の楽器を作る道具を作成した。計画では、現実世界で人々が音楽を作るのと同じ理屈でプレイヤーが仮想の楽器を手に入れ、音楽を作るというものだった。 しかし、経営陣は弁護士から受けたアドバイスに従い、そのアイデアを拒絶した。著作権侵害のおそれがあるというのがその理由だっ

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    kennak 2005/07/05
    清潔な世界・・・
  • 歴史は性懲りもなく繰り返すが、何もかもが懐かしいなどとは思わない

    今月もインターネットマガジンを編集部よりいただいたのだが、最新号の巻頭インタビューはティム・バーナーズ・リーのインタビューだった。 彼クラスの偉人となると、背負うものが大きかったりして喋ることに新鮮味がなくなるし、インタビュアーもあまり突っ込んだことを聞かなくなるのでそう面白いものでもないのだが、彼のインタビューはセマンティックWebという現在進行中のプロジェクトについて語っているだけまだ現役感があった。余談だが、彼は下から撮ったアングルがジョン・ライドンに似ていると以前から思うのだが、そんなことを考えるのはワタシだけか。 さて、このインタビューを読みワタシがぼんやり思ったのは、彼が語るようなセマンティックWebがそのまま実現することはおそらくないだろうなということ。 こういうのを書くと一部から反発をうだろうしバカにもされるだろうが、実際そんなところだから隠してもしょうがないと考えをもう

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    kennak 2005/07/05
    ふむぅ・・・ ちと消化不良気味・・・ 分かってはいるんだろうけど・・・ いや分かってないのかな・?
  • Teach Yourself Programming in Ten Years 日本語訳

    以下の文章は、Peter Norvig による Teach Yourself Programming in Ten Years の日語訳である。 翻訳文書については、以下の方々にご教示を頂きました。ありがとうございました。 Shiro Kawai さん:誤訳の訂正 三好博之さん:誤訳の訂正 竹中明夫さん:2001年7月改版分の訳、誤訳の訂正(共訳者にクレジット) Toshihiko Ono さん:誤訳の訂正 アクビさん:訳注3に関する情報 どうしてみんなそんなに急ぐの? どの屋に足を運んでも、『7日で学ぶ Java』といったハウツーを見かけるし、そのそばには Visual Basic や Windows やインターネットなどについて、同じように数日や数時間で学べると売りこむが無限のバリエーションで並んでいる。Amazon.com で以下の条件で検索してみたところ、 pubdate

    Teach Yourself Programming in Ten Years 日本語訳
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    kennak 2005/04/14
    C,C++,VB,VBA,JAVA,Perl,Ruby今使えるのってこれくらいか・・・
  • How to Write Maintainable Code 日本語訳

    以下の文章は、Bram Cohen による How to Write Maintainable Code の日語訳である。 翻訳文書については、福盛秀雄さんと竹中明夫さんから誤訳の訂正を頂きました。ありがとうございました。 ソフトウェア技術者は、自分が書くコードがどのようにあるべきか分からず悩んでいる。よく知られたエッセイ「悪い方がよい」(訳注:日語訳)がその良い例である――どうして悪いほうがより良くなれるの? やっぱり悪いほうが悪いんじゃないの? さらにややこしいことに、「悪い方がよい」の話は、それが主張しようとしている内容とは正反対の議論の中で引き合いに出されることが多い。 問題は、みんながコードの「美しさ」を判断するのに非常に多様な、また往々にして相反する基準を採用していることだ。美的感覚よりも客観的な、コード品質に対する基準が明らかに必要である。 僕としては、メンテナンス性に

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    kennak 2005/03/31
    最適化された20%のコードのメンテナンス時間がメンテナンス時間の80%を占めるw
  • プログラミングはソングライティングに似ている

    以下の文章は、Derek Sivers による Programming is like Songwriting の日語訳である。 翻訳文書については、Shiro Kawai さんに誤訳の訂正を頂きました。ありがとうございました。 1988年から2000年まで、僕は音楽で全生計を立てていた。膨大な時間を曲作りに費やしたものである。詞、メロディ、グルーヴ、トラック、アレンジ、などなど。 プログラミングにどんどんのめりこむにつれ、僕はそれがソングライティングに近い感じであることにいつも驚かされる。 僕がこれまでに思い当たったものをいくつか挙げていけば、続いて他のミュージシャン/プログラマがそのリストにさらにいくつか加えてくれるかもしれないね。 きっとある/あるべき何かという曖昧なコンセプトに始まり、それからそのヴィジョンに向かってゆっくりと作り上げられていくところ。彫刻にも似ている。 ソング

    kennak
    kennak 2005/03/31
    なぜか深夜に起きるよね 夢で見たアイデアとか試すのに^^;
  • Free Knowledge requires Free Software and Free File Formats 日本語訳

    以下の文章は、Jimmy Wales による Free Knowledge requires Free Software and Free File Formats の日語訳である。 プロプライエタリなソフトウェアのほうが便利だったり、特定の用途に適しているかもしれない場合でさえ、僕が頑固に WikiPedia は必ずフリーソフトウェアを使わねばならないと主張することの理由をときどき尋ねられる。 結局のところ、我々の使命は自由な知識を生み出すことであり、フリーソフトウェアを推奨することではないのだから、(ウェブアプリケーションには大抵の場合フリーソフトウェアが最良なので)実用上フリーソフトウェアのほうが好きだとしても、それに頑固にこだわるべきではない、という方に議論が行く。 僕はこの議論はすごく間違っていると思う。それは単に実用上の話ではなく、主義の問題なのだ。自由な知識には自由なソフト

    kennak
    kennak 2005/03/31
    プロプライエタリって分からなかった・・・調べちゃったよ
  • The open music store 日本語訳

    以下の文章は、Giles Turnbull による The open music store の日語訳である。 多くのところでリンクされている audioblogging manifesto は、まったくもって正しい。音声形式で世界に考えを押し付けることについて、みんな今一度よく考えるべきなのだ。 でもそれは、十分に練られた音声コンテンツであっても存在する余地はどこにもないという意味ではない。 あなたがを書くとする。専門家によるお金を取れるではないが、頭の中に何年も残っているちょっとした傑作である。あなたは自分でネット上にそれを公開するのだ(How to Make a Complete Map of Every Thought You Think が、少なくとも del.icio.us のユーザの間で、ちょっとしたノンフィクション作品のカルトになった Lion Kimbro のように

    kennak
    kennak 2005/03/31
    なるほど・・・
  • George Bush as programming project leader 日本語訳

    ジョージ・ブッシュがプログラミングプロジェクトのリーダーだったら 著者: Andy Lester 日語訳: yomoyomo 以下の文章は、Andy Lester による George Bush as programming project leader の日語訳である。 文中のジョージ・ブッシュの発言の翻訳については、ジョージのブログ (by Fugafuga Lab.)の「ディベート速報」を一部参考にさせてもらった。 昨夜、ケリーとブッシュの討論会初回を見ながら、僕はブッシュ大統領がプログラミングプロジェクトのリーダーだったら何とおっかないだろうと考えて衝撃を受けた。 彼は、物事が計画通りにいかないのに直面してもなお、最初の方針を堅持する重要性を繰り返し続けた:「この戦争に勝つには、計画を信念を曲げず、毅然として遂行することだ」彼はまた、方針を変更すると軍隊の士気を失わせることに

    kennak
    kennak 2005/03/31
    Iraqプロジェクトw