取材・テキスト=ハン・トンヒョン 先月、エッセイ集『悲しくてかっこいい人』の発売直前、東京に来ていたイ・ランに話を聞いた。彼女へのインタビューは、今年の2月以来(*)。その時は、MVを発表したばかりの『イムジン河』について、カバーした経緯や表現方法を主に聞いたのだが、それ以来、連絡を取り合い、個人的な話も色々とするようになった。私たちはいつも韓国語で話すので、インタビューも韓国語で行ったものを日本語で起こし、まとめた。彼女は私を「ハンさま」と呼び(おそらく「ヨン様」から来ている)、私は彼女を「ランちゃん」と呼んでいるので、この記事でもそう記すことにした。 このエッセイ集は、2016年冬に韓国で発売された『いったい何をして生きている人間かと(原題)』の日本語訳だ。今回、私に与えられたお題は、今―2018年冬―のイ・ランが、どこから来てどのようにかたちづくられたのか、彼女の言葉を引き出すことで
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