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ブックマーク / readingmonkey.blog.fc2.com (79)

  • インパクトファクターをつくった男が選ぶ思想家ランキング250

    これまで被引用数による書籍リストを 何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2012年版) 読書猿Classic: between / beyond readers インパクトファクターをつくったあの男が選ぶ世界の名著ベスト50 読書猿Classic: between / beyond readers では見てきたが、拭い去れない疑念というか疑問がある。 たとえば西洋思想の根幹となっているはずのプラトンやアリストテレスはまったくこれらリストに登場しないが、いったいどうなっているのか? 引用索引をはじめとする計量文献学の祖ユージン・ガーフィールドは、この当然の疑問にこたえて、次のコラムで、著作家ごとに被引用数を集計したリストを作っている。 The 250 Most-Cited Authors in the Arts & Humanities Citation In

    インパクトファクターをつくった男が選ぶ思想家ランキング250
    kimihito
    kimihito 2012/12/17
    インパクトファクターをつくった男が選ぶ思想家ランキング250
  • インパクトファクターをつくったあの男が選ぶ世界の名著ベスト50

    ユージン・ガーフィールドと聞いて心当たりがなくとも、"Current Contents"(主要学術雑誌の目次総覧)、"Citation Index"(論文の引用・被引用の相互関係を示す索引誌)、そして"Impact Factor"(学術雑誌の影響度の指標のはずなのに、大学,学会や研究機関において業績評価への転用による誤用・悪用されている)をつくった男といえば、お分かりだろう。 学術文献の引用関係という、文献の内容が〈主〉とすれば〈従〉にすぎなかったものに光をあて(“The citation becomes the subject!”)、それを大量に収集・蓄積して再編集する、という実に単純な方法論は、やがて複雑に込み入り誰も見渡せなくなった知の世界の有り様を、たとえばその分野の研究の中心(最前線)とそのキーマンを、明晰に描き出すことになるのだが、最初から広く受け入れられた訳ではなかった。 そ

    インパクトファクターをつくったあの男が選ぶ世界の名著ベスト50
    kimihito
    kimihito 2012/12/10
    インパクトファクターをつくったあの男が選ぶ世界の名著ベスト50
  • 何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2012年版)

    これまで何度かやった、Google Scholarの被引用数表示機能を使って、書籍について被引用数の多い順に並べたものの最新版である。 Google Scholarの被引用数表示機能を使うので、昔の文献ほど不利な扱いになる。非ヨーロッパ語の文献についても同様である。 また《名著》ということと、邦訳が手に入りやすいという理由から書籍に限ったので、被引用数が多くても論文は拾っていない。 これは学術コミュニケーションが論文を中心に行われるハード・サイエンスの諸分野がごっそり落ちてしまって、人文書中心のリストになってしまう以外にも、いろいろ問題がある。 たとえばロナルド・コースのEconomicaに掲載された論文The Nature of the Firm"(1937年)と、Journal of Law and Economicsに掲載された"The Problem of Social Cost"

    何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2012年版)
    kimihito
    kimihito 2012/12/08
    何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2012年版)
  • プロが選んだ20世紀に最も言及された100人の哲学者、ランキングとその盛者必衰をグラフにした

    以前に、Google Scholarの被引用数表示機能を使って、20世紀に出版された「文系学術書」のランキングをつくってみたことがある。 あの「Googleが選ぶ20世紀の名著100選」を再審してみたら 読書猿Classic: between / beyond readers Googleが選ぶ思想書、哲学書ベスト100 読書猿Classic: between / beyond readers また、米Google社がスキャンした書籍のうち約500万冊をもとに、5000億語からなるデータベースが構築されていて、1500年代からの今までの出版された書籍に出現する語句について、その使用頻度の推移をグラフにできるGoogle Ngram Viewerを使って、数世紀に渡る哲学者人気の趨勢を眺めたこともあった。 Google Ngram Viewerが決める史上最強の哲学者はプラトンだった…と思っ

    プロが選んだ20世紀に最も言及された100人の哲学者、ランキングとその盛者必衰をグラフにした
    kimihito
    kimihito 2012/12/05
    プロが選んだ20世紀に最も言及された100人の哲学者、ランキングとその盛者必衰をグラフにした
  • 今卒論を書いている人には残酷すぎて推奨できない素晴らしい本と自分のために書かれた訳ではないテキストを攻略する読解の3ステップ

    バーチャル井上先生は、入学式の祝辞から、図書館ガイダンス、世界史の入門講義とそのノートの取り方、史料講読(自分宛に書かれたものでない故に難しいテキストをいかに読むか)、外国語講読(なんちゃってぽいが実は着実なドイツ語読みのトレーニング)、特殊講義(から卒論ライターが盗むとるべきものは何か)、卒論指導(これがまたすばらしい;一人ひとりに院生をあてがい、着実に進む人にはテーマごとに学外の専門研究者を紹介し、踏み迷う人にはマンツーマンでブレストする《黒板指導》!)、さらには卒業式の祝辞、さらには送別会の挨拶まで一人でこなす、八面六臂の活躍で、知的営為のBIOSにあたる部分をとても丁寧に何重にも叩き込んでくれる。 とても軽いタッチで書かれていて、しかも200ページほどの薄さで、これだけの内容を、すべてに具体例をつけた上で分かりやすく書き切っている様は、何かの間違いじゃないかと思うほど(配布資料を公

    今卒論を書いている人には残酷すぎて推奨できない素晴らしい本と自分のために書かれた訳ではないテキストを攻略する読解の3ステップ
  • テーマ別社会系卒論必読文献のまとめ/図書館となら、できること

    今ならまだ間に合う、卒論のための調べもの/図書館となら、できること 読書猿Classic: between / beyond readers の後日談 司書:あの後、学生の方はどうされたのですか? 少年:先生、ひどいですよ。ふるだけふって、いなくなるなんて。 司書:申し訳ありません。あなたの方が適任だと思ったのですが。 少年:紙の『参考調査便覧』を調べて、出てくる文献をここの図書館で集めた後、大学の図書館へ行くといって帰られました。 司書:それはすばらしい。 少年:ったく、最初から大学で聞けばいいんですよ。 司書:まあ、そういわずに。実は先ほど、あなた宛に彼女からお礼の電話がありました。 少年:げ。いやな予感。 司書:今日、彼は来ているから、直接言われてはと、お勧めしておきました。もうすく来られると思います。 少年:なんてことを! 司書:まあまあ。あなたに見せたいものもあるとの事でしたから

    テーマ別社会系卒論必読文献のまとめ/図書館となら、できること
    kimihito
    kimihito 2012/08/19
    そそられる
  • 今ならまだ間に合う、卒論のための調べもの/図書館となら、できること

    少年:先生、あの人、また来てますよ。 司書:ええ、今ではすっかり常連です。 少年:なんか、こっち見てるし。 司書:おそらくは卒業論文の相談でしょう。以前のレポートの件に学んで早めに取り掛かることにしたそうです。 少年:そういうことは大学の指導教官に……って、何で知ってるんですか? 司書:先ほど、あなたがいるかどうか問合せの電話がありました。 少年:先生ぇ……。 司書:ここは公共の図書館です。誰であれ、また何であれ、知りたいと願う人に門を閉ざすことはありません。 少年:いや、そういうことではなくて…… 学生:こんにちは。レポートのときはお世話になりました。 少年:はい、あ、どうも。 学生:今日は卒論のことで。早めに取り掛かった方がいいと思って。 少年:それはいいことだと思いますけど……あの、指導の先生は何と? 学生:テーマはだいたい決まったようだから、あとは頑張れ、と。 少年:丸投げ!? テ

  • これは勉強のやり方が分からなくて困っている人のために書いた文章です(増補しました)

    これは勉強のやり方が分からなくて困っている人のために書いた文章です。 勉強にはいろいろなやり方があるけれど、いろんなことをいっぺんに書いてしまうと読むのがたいへんなので、かんたんなものだけを選んで書きました。 ひとつのやり方が分かれば、他のやり方をさがしたり工夫したりできるようになると思います。 時間がない人のためのまとめ 覚えよう 覚えることで注意力を理解することに回せる 覚えなおそう 忘れることに打ち勝つには記憶の定期メンテナンス 声を出して読もう これだけで効率10%アップ 書き写そう 書き写しのスピードは実力のバロメータ 思い出そう 思い出す価値がある情報だと脳に教える 理解することを理解しよう 知ってることの結びつきを図に描く くり返そう 飽きるのは人間の仕様だから、違う刺激を使う 解き直そう 自分がたった今解いたばかりの問題は最高の教材 勉強日誌をつけよう 記録をとり、読み返す

    これは勉強のやり方が分からなくて困っている人のために書いた文章です(増補しました)
  • 97冊から選りすぐり→外国語学習の成功者たちがやったことまとめ

    『私はこうして◯◯語をマスターした』というは腐るほど存在する。 しかし、言語学習の研究者によれば、北米では研究者が複数の学習成功者の体験を収集し分析することはあっても、個人の学習履歴を人が書籍にまとめることはほとんどない。 ヨーロッパではロンブー・カトーの記録などいくつか例はあるが、毎年複数冊が出版される日のような盛況には程遠いという。 大量の語学学習成功者は、他にはない貴重なデータ群であると言える。 竹内理(2003)は、この種の著作120冊のうち97冊を入手し、普通の語学学習者の参考となる体験を得られるよう下記の7つの条件を満たすものを選び出し、著作のみでは情報の不足する場合については他の出版物、経歴表、人への確認などで補完することで学習記録のデータを集め分析した。 最終的に分析対象となったのは69冊、のべ185名(うち16名は重複)となり、対象言語は英語(101名)を筆頭に

    97冊から選りすぐり→外国語学習の成功者たちがやったことまとめ
  • 図書館となら、できること番外編/マイナー言語のBookishな学び方

    少女:それ何語? 少年:チェコ語。 少女:なんでそんなの知ってるの? 少年:知ってるってほどじゃないけど。ウィキペディアで10万記事以上ある言葉は、辞書くらいは引けるようにしてる。でないと読めないだろ? 少女:……そりゃそうだけど。どうやって勉強したの? 少年:普通のを読むのと変わらない。まずは百科事典を引く。 少女:百科事典?なんで? 少年:予備調査。まるっきり知らないよりさわりだけでも知ってた方がいろいろ効率がいい。 少女:よく分からないけど。 少年:たとえば、これからチェコ語を勉強したいとすると、最初は百科事典で「チェコ語」を引く。 少女:それ、スマホ? 意外。ケータイなんて持たない人だと思ってた。 少年:ほとんど携帯辞書になってるけど。EPWING版の百科事典と辞典をいくつか入れてある。紙の棚だと、これだけでも何メートル分になるけど、スマホだと、ほとんどのより軽いし小さいし、

    図書館となら、できること番外編/マイナー言語のBookishな学び方
  • 凡人が数学を語学として学ぶ具体的な手続きを説明する/図書館となら、できること番外編

    少女:数学はどうやって勉強してるの? 少年:得意じゃないから、語学とほとんど同じ。というか第二言語のつもりでやってる(Mathematics as a Second Language)。 ・読書猿Classic 数学にはネイティブはいない:「語学としての数学」完全攻略=風景+写経アプローチ 少女:まえに、200ページくらいのテキストを用意して、目次を見て、全体をざっと見て…といってた、あれ? ・図書館となら、できること番外編/マイナー言語のBookishな学び方 読書猿Classic: between / beyond readers テキストは〈分かる〉系より〈解ける〉系 少年:そう。最初はなるべくコンパクトなを使う。一冊で分からないところが他のを見ると分かることがあるから、手に入るだけは確保するのも…… 少女:語学のときと同じ? 少年:うん。ただマイナー言語とは違って数学関係の書籍

    凡人が数学を語学として学ぶ具体的な手続きを説明する/図書館となら、できること番外編
  • この自伝がすごい/よく生きるためのリベラルアーツ書10冊

    今日は、あまりにベタ過ぎて、普段なら吸い込まぬように姿勢を低くして全力で回避したくなるテーマについて書いてみる。 年収が上がったり、かけっこが速くになるにはきっと役に立たないが、不運に見舞われたり、打ちのめされたり、他人や自分に裏切られたり、自分や他人に失望したり、知恵熱が出たりした時にも、いつも傍らにあって杖になり孫の手になり、あなたが覚えていたのより、ほんの少しだけましな自分に立ち戻らせてくれるような〈人生の一冊〉は、どうすれば見つかるのだろうか? 言い換えれば、〈人間になる〉という教養当の目的に寄与し得る、語の真の意味での〈教養書〉とは、どのようにして出会うことができるのだろうか? いろいろ読むことによって、そして繰り返し痛い目に遭うことによって、黒歴史を何度も塗り重ねることによって、なんて結局のところ紙の束でしかないと思い知ることによって、……といったところがよくある答えであ

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  • チリを積もらせ山にする→人生航海日誌(ログ)と動機付けの技術 読書猿Classic: between / beyond readers

    人間は、目の前にあるもの・ことを、遠く離れてあるもの・ことよりも、ずっと重大なものとして評価する。 かくして忍耐よりも放縦が、計画よりも気まぐれが、多くの場合勝利する。 さて、大きな野望を実現したいとして、それがすごぶる大きなものであっても、1日は変わらず24時間しかないし、いろんな必要時間を差し引くと自由裁量できる時間は毎日ほんのわずかである。 したがって、千里の道も一歩から、山のごとき野望もチリのごとき小さな企てに細分化(ブレイクダウン)していかないと、取り掛かることすらできない。 小さくとも毎日の繰り返しが100日なら100日分、1000日なら1000日分の積み重ねとなり、それは決して小さくない成果をもたらすことは、物心ついた後の人なら誰でも理解する。 理解はするが、チリのごとき小さな一片は、眼の前のこと=日々の慰安や状況の浮沈、風の吹き具合に翻弄されて、さながら大海を渡る小さな葉の

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    kimihito
    kimihito 2012/04/30
  • ウッディ・アレンが教える成功の80%を決める秘訣

    人選についての苦情は後ほど伺おう。 見るからにさえない、この小さなおっさんは、アメリカでは大した興行収益をあげていないけれど(むしろ海外で人気が高い)、アカデミー賞の常連で(でもいつも授賞式はサボる)、フィルモグラフィーを広げるとすごいことになる、有名といっていい映画監督、俳優、脚家、小説家、クラリネット奏者、コメディアンである。 「監督、脚、主演の三役をこなして成功することができた映画人は、チャールズ・チャップリンとオーソン・ウェルズとウッディ・アレンの3人だけだ」と言われている(ソースは?)。 次の言葉は、成功系名言リストでは常連で(googleで検索してみた)、ベンジャミン・フランクリンやウィンストン・チャーチルやデール・カーネギーに混じって並んでいるのを見たことがある。 Eighty percent of success is showing up. 成功の80%を決めるものは

    ウッディ・アレンが教える成功の80%を決める秘訣
    kimihito
    kimihito 2012/04/22
    とりかかること
  • (保存版)新入生のためのスタディ・スキルまとめ

    もうすぐ新学期なので、新入生向けに、これまでの記事をまとめてみた。 べる 独学者に必要な生活技術は、自炊にはじまる。 自立した人間とは、つまるところ自分に必要なべ物を自分で用意できる人間のことである。 これが自己陶冶の前提であり、最初の一歩でもある。 難しい話はさて置いても、ろくなものをってないと、確実に体調はおかしくなる。風邪が何日も治らなくなる。出掛ける気力も失われて、心身の状態はスパイラルに悪化していく。 パフォーマンスが落ちてきた、集中力が落ちてきたという自覚があるなら-----集中力とは、ぶっちゃけ体力のことだ-----、薬剤やドリンク剤を口に放り込むよりも、まともにって寝た方が早い。効果も高い。 ・サラダからはじめよ/新入生のための一人飯ハック 読書猿Classic: between / beyond readers 当はこの記事はシリーズ化するはずだったのだが(せめ

    (保存版)新入生のためのスタディ・スキルまとめ
  • 新人は地図を描け/初めての場所や役割で憂鬱で途方に暮れそうあなたに

    新人は、いつの世も、そしてどんな集団にあっても、「訳が分からない」状態におかれる。 医局に配属されたばかりのレシデントからカルト教団の洗脳待機者にいたるまで、あらゆる一年生がそういう目にあう。 根拠があるかも分からない、集団内の独自ルールやしきたりや儀礼や評価基準などが、容赦なく襲ってくる。 何故なら、「いままでの知識も体験もまるで役に立たない状況に取り巻かれた状態」こそ、ヒトの学習能力が最大限に発揮される時だからだ。 しかし学習能力は高まるかもしれないが、そうした状況はストレスフルなことこの上ないことも確かだ。 たとえれば、水の中にたたき込まれて、どっちが上で下なのかすら分からないような状態だ。 向きを確認し、自分を落ち着かせるために、《地図》を描こう。 といっても、ローカルなルールやコードを解読するには、まだ少し時間がかかるだろう。 こんなときフィールドワーカーはまず、《目に見えるもの

    新人は地図を描け/初めての場所や役割で憂鬱で途方に暮れそうあなたに
  • 自分の枠を超える→アナロジーを梃子に新しい考えを生み出す3つの質問

    自由に考えても、人の考えは無意識の制約を受け、なかなか従来の発想を超えられない。 従来の発想を超える方法のひとつには、アナロギーを用いることである。 人は、はじめて出会った問題に対して、これまでに解いた類似の問題を思い出して、それを応用しようとする。 新しいアイデアを得るために、このやり方を応用しよう。 アナロギーを用いて、アイデアを得るためには、次の3つの問いに答える。 QA(questions of analogy):似ているものはないか?/~しているものには、どんなものがあるか? QB(question of background):そこではどんなことが起こっているか? QC(question of concept):そこから得られる知恵は何か? せっかくなので、「アイデアをつくる」(アプローチ:集める)について実例を示そう。 テーマ:アイデアをつくる KY:(アプローチ)集める ス

    自分の枠を超える→アナロジーを梃子に新しい考えを生み出す3つの質問
  • 誰でも訓練なしにできる→スピードと理解度の両方を高める読書の方法

    -----人生は反復であり、そして反復こそ人生の美しさであることを理解しないものは、自ら自分に判決をくだしたも同然で、しょせん逃れられぬ運命、つまり自滅のほかあるまい。(キルケゴール) 読書力の限界を押し上げる方法 読書スキルを高め、読書力の限界を押し上げる最も確実な方法は、こうだ。 再読すること。 ボロボロになりながら読み進み、ヘトヘトになって読み終えた、自分にとっての限界を、もう一度読むことである。 もう一度読むと、一度目には気付かなかったことに気付く。 読み飛ばしていた箇所、読み取れてなかった意味や連関、といったの中に〈書いてあること〉もそうだが、一度目には見えなかった議論の飛躍や欠陥などの〈書いてないこと〉にも思い至る。 〈書いてないこと〉のうちでとりわけ重要なのは、最初は歯が立たなかったこのが二度目となった今では一度目ほどには難しく感じない、という気づきである。 一度目の読

    誰でも訓練なしにできる→スピードと理解度の両方を高める読書の方法
  • 大抵のことは解決する→質問力をブーストする100のクエスチョン

    問いを作ることは、最も基幹的な知的リテラシーである。 問う力を養うためには数をこなすしかないが、スポーツでいうところの「素振り」に相当するものがあり、実践に向けて問う力の維持・向上に役立てることができる。 いうまでもなく自問自答することだ。 これは、質問の質を高め、思考する力を向上させることのできる数少ないトレーニング方法でもある。 以下に示すのは、自問自答に使える問いの型である。 自覚的に使うことで、問いの型稽古を行うことができる。 思考を深めたり、問題解決を助けたりするのにも用いることができる。 決断する 「それをするメリットは何か?」 「それをしないメリットは何か?」 「それをするデメリットは何か?」 「それをしないデメリットは何か?」 「するのか?しないのか?」 望みをかなえる 「ほしいものは何か?」 「今持っているものは何か?」 「今持っているものをどう使えば、ほしいものは手に入

    大抵のことは解決する→質問力をブーストする100のクエスチョン
  • よく学ぶための7冊/学習技術のシルバーリングス

    1.邦語文献に対する参考調査便覧 片山喜八郎 ・ 太田映子共編『邦語文献を対象とする 参考調査便覧(CD-ROM版)』 もしも自分の関心や知的好奇心や情報ニーズを(広い意味での)文献リストに変換することができるなら,その人はすでに独学者だといってよい。 たとえば独力では理解できない部分に突き当たったときでさえも,その困難を「(理解するためには)何を読めばいいか?」に変換し,答えることできるからだ。 だが,このことは思った以上に難しい。 とくに未知の分野に挑むときなどは,情報ニーズの方はもぐらたたき的に発生するのに,その分野に不案内なために「何を読めばいいか?」という問いに答えることも,「『何を読めばいいか』を知るために何を読めばいいか?」という問いに答えることも(以下くりかえし)難しい。 たとえれば,道に迷った上に地図の見方も分からないような状態だ。 書誌は,うまくすれば,こうした状態の人

    よく学ぶための7冊/学習技術のシルバーリングス