岐阜県御嵩町は27日、国の名勝・天然記念物に指定されている同町次月(しづき)の「鬼岩」の岩に打ち込まれていたロッククライミング用の金具を全て撤去した。 金具は、鬼岩を構成する岩の一つ「関ノ岩屋」(高さ約30メートル、幅約15メートル)で2016年5月に2本が発見されたのをきっかけに、近くの「太郎岩」(高さ約30メートル、幅約25メートル)でも見つかり、町は計23本を確認していた。撤去作業を行ったのはNPO法人「日本フリークライミング協会」の会員3人で、町職員が立ち会った。3人はロープを伝って岩に登り、岩を傷つけないよう慎重に抜き取った。抜き取るのが困難な金具は、岩に出ている部分を電動砥石(といし)で切除し、内部に押し込んだ後、樹脂を埋め込んだ。 この日は二つの岩以外で新たに5本の金具が見つかり、計28本を撤去。金具の長さは3~7センチだった。同町の担当者は「鬼岩は天然記念物なので、絶対に登