【連載「働く」を考える】 「人の命を預かっていて責任も伴うのに、処遇が追い付いていない」。特別養護老人ホームで働く介護士の新垣翔太さん(37)は、賃金の低さに首をかしげる。夜勤を中心に週5日働いて手取りは月15万円だ。 入所者の食事・入浴介助やおむつ替えなど、体力も神経も使う。高齢者の体は軽くぶつけただけでうっ血するほど繊細だが、職場は慢性的な人手不足で、2人でやるべき入浴介助を1人でやることもよくある。 別の施設の介護士に聞いても同じような処遇で、「フルタイムで12~13万円はざら」。人手不足で働き口を探すのは容易だが「他の所に行っても同じ」と割り切る。 ■ ■ 県外の介護士より手取りは10万円ほど少ないという。「介護報酬は全国一律で同じ仕事なのに、なぜこんなに違うのか。10万円はどこに消えているんだろう」 介護保険制度では、介護サービスの対価が全国一律で決められているが、人件費比率
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