関西電力は1日、高浜原発(福井県高浜町)構内で8月20日に可搬式ポンプの作動確認検査中、ホースが外れてポンプ内の熱水が協力会社の50代男性作業員にかかったと発表した。この作業員は顔と右腕、腹部、両脚にやけどを負った。ポンプは新規制基準対応で新設したもので、停止時の操作手順は作業書に明記されていなかった。 関電によると、8月20日午前11時10分ごろ、可搬式ポンプの作動確認検査として3、4号機の使用済み燃料プールへの送水訓練を行った。ポンプを停止しようと、別の作業員がポンプから少し離れた電源車の電源を切ったところ、ホースが外れてポンプ内で加熱された熱水が飛散した。熱水は約30リットルで湯気が確認できたという。約3週間の入院が必要という。 関電は、ポンプを停止する際、放水側の弁を完全に閉止する前に電源を切ったため、ホースに圧力がかかり外れたのが原因と推定しており、「連携ミス」としている。対策と
浜地深さんの息子が使っていたギターのピック。浜地さんは「友達も多かった息子がなぜ自殺しなければならなかったのか」と話す=6月 過労自殺と認定された若者の遺族は、死後数年たった今も、深い悲しみと向き合い続けている。政府の働き方改革は、長時間労働の是正が柱だが、そもそも労働者の労働時間を把握していない企業は少なくないとみられ「過労死や過労自殺を防ぐ根本的な解決にならない」との指摘は多い。未来に向かうべき若者の無念の死は、社会にさまざまな課題を突き付けている。 ■自筆の出勤簿 2012年7月、ある会社の福井支店(福井市)に勤務する男性(24)が車中で命を絶った。自宅の部屋で見つかった日々の出勤簿には「午前9時から午後5時30分」と書かれていた。筆跡は男性のもので、会社にタイムカードはなかった。 毎日午前7時すぎに自宅を出て、夜中に帰ってくる息子の姿を見ていた父の浜地深さん(59)=福井市=は出勤
記事一覧 教諭過労自殺「自主的に早朝登校」 福井県と若狭町は争う姿勢示す (2017年4月6日午前7時20分) 福井地方裁判所 福井県若狭町上中中の新任教諭だった嶋田友生(ともお)さん=当時(27)=が2014年に長時間過重労働で自殺したのは、校長が安全配慮義務を怠ったためとして、父親が県と町に約1億100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が5日、福井地裁(林潤裁判長)であった。父富士男さん(56)=美浜町=は「真実が明らかにならなければ息子の魂が浮かばれない」と意見陳述した。県と町は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。 富士男さんは「管理者(校長)や町教委などは真実を明らかにする義務がある。一人の新任教員の命をどう捉えているのかを改めて問いたい。(被告は)息子の死に向かい合うことができなくて、生徒に命の大切さを説くことができるのか」と訴えた。 原告が主張する早朝出勤や持ち帰り残
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