不安と孤独の強度 現代において、人が立ち向かわなければならないものは、世界において自分は多くの一人であるということ、そしてもし自分がいなくなっても明日は変わらずくるということだ。 この強度を受け入れることはそう簡単なことではない。人はこの強度による不安と孤独であわてふためき、逃亡をはかる。現代のテクノロジーが教えてくれるのは、よりよい逃亡の方法である。ゲームであり、ネットであり、お手軽なコミュニケーションによって、すみやかに逃亡を手助けする。 なぜこれほどに大量の消費が必要であるのかは、この孤独によるものだ。すなわち資本主義経済が成立するのはこのような原理によるとともに、資本主義経済は自由と平等と言う名の孤独を発明したともいえるだろう。 動物化とスノビズム このような現代において生きる道は二つある。先のように資本主義的な消費の熱狂に没入するか、あるいはあえて消費を抑制し、原理主義的な禁欲な
![なぜ村上春樹はオタクよりもタフなのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/03c7c8b7678c831b6c007545d076603c1189db69/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.d.st-hatena.com%2Fdiary%2Fpikarrr%2F2008-02-04.jpg)