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2020年10月5日のブックマーク (3件)

  • 手首に線を刻むより、フランス料理を食べていく - トイアンナのぐだぐだ

    10年以上前。首を吊った。生還した。数日寝込んだ。頭痛がひどかった。視界はぼやけていた。吐しゃ物で臭う寝床。自分の身体にかろうじて残っていた「死ぬ気」まで使いつくし、寝床で呻くしかなかった。 2日後。私は「山軒」という店名からして厄介そうな店にいた。シェフは当時、強烈な反原発主義者で、脱原発論を聞かないと皿が出てこなかった。 自家製のからすみ。 のれそれ、ポン酢。 パルミジャーノ・レッジャーノ。 木の実のパン。 ポート・エレン 数時間後、私はべたものを全部吐いた。自殺未遂から2日。胃が事を受け付けなかった。その代わり、記憶は舌へ刻まれた。ぼろぼろ泣いた。美味しくて。 その後、東京で Les Creations de NARISAWA(現:NARISAWA)へ行った。人生は2度狂った。ドーパミンだかアドレナリンだかがドバドバ溢れた。銀河系にトリップ。走馬灯をぐるりと一周。究極のハイ。う

    手首に線を刻むより、フランス料理を食べていく - トイアンナのぐだぐだ
  • 舐めすぎている。野戦築城術といういうものは、単一機材によってのみ効果..

    舐めすぎている。野戦築城術といういうものは、単一機材によってのみ効果を発揮する物ではなく、地形を含めた総体を以て防御を行うにある。もちろん欧州大戦の塹壕戦を有刺鉄線が支えた側面は否定できない。しかし塹壕戦が戦車によって蹂躙されるまで誰にも突破できなかったのは、そのシステム全体が強固なものであったからだ。 有刺鉄線、というか鉄条網に期待されているのは敵歩兵の突撃妨害に過ぎぬ。あれで殺すのではない、あれで足が止まった連中を火力で薙ぎ払って殺すのだ。実際くぐってみるがいい。なるほど致命傷にはならないだろう。だが現実に痛みを前にすればそれが人間は死との二択であったとしてもなお怯む。肉体を痛めるという原始的な恐怖からは逃れられない。そして人間に覚悟があっても、人間に付随する衣服だベルトだ銃だ雑嚢だには覚悟がない、トゲに引っ掛かって主人の行動を制限する。ソンムで、パッシェンデールで、フランダースでヴェ

    舐めすぎている。野戦築城術といういうものは、単一機材によってのみ効果..
  • 榊原良子『私の記憶に残る「パトレイバーMovie2」』

    榊原良子オフィシャルブログ Powered by Ameba 榊原良子オフィシャルブログ Powered by Ameba ムック「後藤喜一×ぴあ」を読んでくださった方々がたくさんいらっしゃいました。 コロナ禍の大変な時期に、多くの方にご散財をかけてしまいました。 ごめんなさい。 そして、ほんとうにありがとうございます。 大林隆介さんも私も、宣材用の写真を掲載させていただきましたが、 宣材用写真はどうしても固い感じになってしまいますよね。 因みに私は、写真を撮られるのが大の苦手! 笑顔がいつもこわばってしまいます。 あの真っ黒なレンズで見られていると、 スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」に出てくる 人工知能“HAL”を思い出してしまって、 どうしても防御態勢に入ってしまいます。怖い…。 友人たちとのプライベート写真の時の私は、 いつもお茶らけた変顔で写っています。 私のこと

    榊原良子『私の記憶に残る「パトレイバーMovie2」』