Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 米MicrosoftのMixed Reality & AI Labの研究チームが開発した「FLAG: Flow-based Avatar Generation from Sparse Observations」は、VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)から得られる頭部と手部のトラッキングデータから、着用者の全身の動きを3次元で表現する手法だ。 Microsoft HoloLensやMeta QuestなどのHMDから得られる追跡データは、頭の位置と向き、手の位置と向きの予測に限られる。これらの信号は貴重である一方、着用者の全身を表現できないため忠実な3Dアバターを生成することは難しい。