ソフトウェアにはない優位点がハードウェアには存在する。日本がもつ意外なアセット(資産)とは――。 *第1回はこちら 昨年11月、ものづくりベンチャーのための施設として「DMM.make AKIBA」が誕生した。秋葉原駅に隣接したビルの3フロアを使用した会員制の施設だ。 ここには最新鋭の3Dプリンターをはじめ、各種工作機械や検査機器など、量産や試作の開発・検証に必要な設備が一通り揃っている。開発だけでなく、各種認証試験や耐衝撃試験など、開発から小ロット量産までの工程をトータルで行うことが可能だ。3Dプリンターなどは高価で、事業をはじめたばかりのベンチャーでは自社で保有することが難しいが、これらの機器は手ごろな料金で利用することができる。 操作に特定の知識が必要な設備は専属スタッフが常駐しているため、使用に手こずることもない。装置・機器だけで5億円、内装などを含めた総額は10億円にも及ぶ。 フ