放射性セシウムを含む下水汚泥の焼却灰を使って横浜市が作っていた改良土について、大口利用者だった川崎市が利用を止めていたことが12日、分かった。川崎市は、改良土の放射能濃度が100ベクレルという国の基準(クリアランスレベル)を超えていることを理由にしている。 セメント会社も焼却灰の受け入れを拒否しているため、横浜市は焼却灰を南本牧廃棄物最終処分場に埋め立てる方針を決めた。 放射性物質を含む汚泥などを再利用した製品について、国はセシウム134と137の2種合計で1キロ当たり100ベクレルを基準にしている。ただ、国は1千ベクレル未満なら安全性に問題はないとも説明しているため、横浜市は市内での利用を続けている。 横浜市によると、改良土のセシウム濃度は5月19日に2種合計で645ベクレルを記録した。焼却灰を混ぜる量を減らして濃度を引き下げているが、現在も180ベクレル程度あるという。改良土を製