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手塚治虫が描いた「在日」 大体1年も前に書いた記事のことなど自分でも忘れているのだが、それでも時々情報提供があって嬉しくなる。ガガリアンやってて良かったと思うね。 「マンガで在日朝鮮人はどう描かれてきたか」(上・下)で「在日朝鮮人の出てくるマンガ」の情報提供を求めたところ、最近、大阪のAさんという方から「手塚治虫も在日朝鮮人をテーマにしたマンガを描いていた」とのメールを頂いた。伏して感謝する次第である。今回はその作品を解説する。「神様」と呼ばれる手塚が在日問題を扱っているのに、どういうわけか殆ど論じられることがないためである。 「ながい窖」(サンデー毎日1970年11月6日増刊号掲載)。大企業の重役を勤める在日朝鮮人(作中では帰化朝鮮人という設定で、帰化朝鮮人と在日朝鮮人は厳密には違うが、便宜上、在日朝鮮人としておく)の苦悩を描いた作品だ。 私はこんな作品を手塚が描いていたことをまったく知
◇胸のざわざわ、抑えたくて/つらい話ほど柔らかく/従来の世界、戻れない 漫画家の萩尾望都さん(62)が、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に触発された作品を相次いで発表した。デビューから約40年、少女漫画というジャンルを超える名声を築いた萩尾さんが、そこに込めた思いとは何か。【田村彰子】 一面の菜の花畑の中に少女が2人、たたずむ。チェルノブイリの女の子が主人公に渡そうとしているのは、土壌汚染の除去に役立つとも言われる菜の花の種まき器だ。遠景には、水素爆発などで壊れた4基の原発が--。 小学館の少女漫画雑誌「フラワーズ」8月号(6月発売)に萩尾さんが発表した「なのはな」の一場面だ。 「原発事故後の心がざわざわする日々の中で、最初に頭に浮かんだのがあの場面だったのです。そして、それを描いてみたいと思った」 「なのはな」は震災で祖母を亡くし、原発事故のために避難生活を送る福島の少女が主人公だ
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