12月14日、国土交通省と中日本高速道路は、中央自動車道「笹子トンネル」の天井板落下事故で調査の結果、確認されたトンネルの不具合は670ヵ所にのぼると報告した。 この数の多さにも驚くが、この事故にはトンネルの不具合以外にも、いくつか無視できない要因が絡んでいる可能性がある。そのひとつは、笹子トンネルが走る標高800mほどの山岳地帯では、周辺地域には見られない「磁気異常」が発生していることだ。 磁気異常とは、地震・火山活動の強まりで地下岩盤がゆがんで細かい亀裂が生じると、強い電磁波が地上に放出されて磁石の針が揺れ動くこと。本誌取材班が笹子トンネル付近で計測した際、「西へ15度から20度」ほどの電子コンパスの狂いが確認できた。 この地下岩盤の異常変形は、笹子トンネル東側約1kmに平行して走る「扇山断層」の動きと関係がありそうだ。この活断層は標高1138mの扇山から笹子方面へくだる急斜面を横切り
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