デモの呼びかけがあった繁華街のひとつ、北京の西単で、外国人と思われるグループの様子をビデオで撮影する警察官ら=6日午後、戸村登撮影 中国の約40都市で民主化を求める「中国茉莉花(ジャスミン)革命」のデモが呼びかけられた6日、全国人民代表大会期間中の北京をはじめ各地で厳戒態勢が敷かれた。不審と見なした通行人への荷物検査やビデオ撮影、外国人記者の隔離など、当局はあの手この手でデモ阻止に躍起となった。 「何で店を閉めないんだ。封鎖するぞ」 新たにデモの呼びかけがあった北京の繁華街・西単。靴店に入ってきた私服警官が大声で怒鳴り、去っていった。 名指しで集合場所に指定された飲食店は、デモ予定時刻の午後2時になると「臨時休業」(同店店員)。歩道では、警官たちがビデオカメラを回しながら歩き、通行人を一人一人撮影し始めた。連行された外国人記者もいた。店側は「消防訓練のため午後5時まで休業」と説明し