大阪府高槻市の田園地帯にある温泉施設で、から揚げが飛ぶように売れている。入浴客が利用する食事処で提供され、売り上げは以前の5倍。人気沸騰の背景には、料理長が考えついたある「隠し味」があった。 家族連れでにぎわう高槻市塚脇の摂津峡近くの温泉施設「美人湯祥風苑(しょうふうえん)」。食事処「花の里」では一風呂浴びた客たちが看板メニューの「高槻温泉からあげ」を次々に注文していた。 市内の会社役員、野村英祐さん(71)は週3日ここに通い、風呂上がりに決まってから揚げを楽しむ。「味付けがちょうどいい。衣はサクサクしとるし、肉はとにかくやわらかい」。京都市の男性(62)も「ビールと一緒につまむと最高や」と話した。