前回の衆院選で旋風を巻き起こした「第三極」は、わずか2年で後退した。みんなの党は公示前に解党、次世代の党は壊滅的な大敗を喫した。維新の党も躍進を果たせなかった。民主党の海江田万里代表が辞任することを受け、維新が目指す野党再編への期待が出てきたが、再編の主導権を握れるかは不透明だ。 「これは完敗です。維新の党や、党を代表する僕に対する信任がなかった」。橋下徹共同代表(大阪市長)は14日夜、大阪市内で記者会見し、硬い表情で敗北を宣言した。 維新は平成24年の前回衆院選を旧日本維新の会として戦い、選挙区は大阪を中心に14議席、比例代表で民主党を上回る40議席をそれぞれ獲得した。 今回も終盤になって、大阪の選挙区で維新候補が自民党候補を猛追し、大きな後退は避けられた。江田憲司共同代表は15日未明、都内ホテルで記者会見し「9月末に結党し中途半端な状態で衆院解散をうたれた状況を考えれば、善戦した