2014年もさまざまな技術が登場しました。このような技術は、個人ユーザや企業の手に渡り、これまで不可能と思われていたようなことを可能にします。しかし、これはサイバー犯罪者に関しても同様のことが言えます。つまり、サイバー犯罪者は従来から持っていた攻撃手法を補完しながら、これまで想像もしなかったような手法を使って脅威がやってくることになります。 今年もあと 2カ月弱で終わりますが、国内、海外において様々なセキュリティ事故が発生した 2014年となっています。例えば、小売・サービス業が利用する POS(Point-of-Sales)システムに感染する不正プログラムを利用したクレジットカード情報を狙ったサイバー攻撃は、北米を中心に猛威を振るっています。一方、これまでアメリカやヨーロッパ諸国を中心に長年被害が続くインターネットバンキング利用者を狙ったサイバー犯罪も、日本国内に定着するだけでなく世界的