野鳥に番号付きの足環をつけて生態を調査する、鳥類標識調査における最長の生存期間を、吉安京子保全研究室専門員(現フェロー)らが取りまとめて発表しました。これは鳥の寿命に関する重要なデータです。日本の鳥類標識調査が戦後再開された1961年から、最近の2017年までの記録から取りまとめたものです。 「山階鳥研ニュース」2020年11月号より 鳥類標識調査と寿命 鳥類標識調査は野鳥を捕獲して番号付きの足環をつけて行う調査で、ここからはいくつものデータが得られますが、中心的な目的は、時間が経ってからその鳥が観察・撮影や死体などによって再度確認(回収)されることで鳥の生態のデータを得ることにあります。日本では山階鳥研が環境省の委託によって行なっています。 標識調査で得られるデータとしていちばん分かりやすいのは移動、渡りの解明ですが、そのほかに得られる重要なデータのひとつに寿命があります。正確には、足環
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