「できないのは努力不足でしょ」。正論を滔々と語る親に子は無力だ。 反抗しないからといって、「いい子」だと信じ込んでいると、成人してから手痛いしっぺ返しが待っている。(ライター・島沢優子) 都内に住む40代の会社員ヤヨイさんが大学時代の友人と偶然会ったときのこと。連れていた長女を指して、友人は苦笑いを浮かべた。 「T大なの。完全に負け組でしょ? 嫌になっちゃう」 「うちも息子が来年大学受験だよ〜」 とヤヨイさんはフォローしようとしたが、友人はさらに、 「最低でもMARCH(マーチ)くらいには行ってほしかったのにさ。じゃあね〜」 と言って去っていった。 「わが子に面と向かって負け組って……。娘さん、傷ついたんじゃないかな。でも、私の本音を代弁してくれているように感じました」(ヤヨイさん) ●せめて親程度の大学に 最低でもMARCH──彼女の本音もこれと同じだ。MARCHとは
大学までの学費は無料。授業時間が他国に比べて少なく、基礎教育課程では全国共通の学力テストもない。それにも関わらず、国際的な学習到達度テストでは常に上位を誇っている国が、フィンランドだ。その背景にあるものは、「信頼」なのだという。 Vaasa (Vasa), FINLAND: Children listen to their teacher 17 August 2005 in a primary school in Vaasa, on the second day of school in Finland. Because of the track and field World Championships in Helsinki, most of the schools have postponed by one week opening of their new season. Acco
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く