細見美術館は、大阪の実業家であった故 細見良(初代古香庵)にはじまる細見家3代のコレクションをもとに、1998年3月京都の岡崎に開館しました。その収蔵品は、縄文・弥生時代の土器に始まり、仏教・神道美術、絵巻物や水墨画、茶の湯釜などの工芸品、近世の風俗画、琳派や伊藤若冲を中心とする江戸絵画など、日本美術のほぼ全ての分野、時代を網羅し、国内外で高い評価を得ています。 2012年そごう美術館では、「京都 細見美術館展」を2期に分けて開催し、同コレクションから厳選した作品の数々をご紹介します。 平安時代以来、長きにわたり文化の中心であった京都。都で生み出されてきた様々な美術は、平安の王朝期に始まる和歌や物語、優雅な遊び、祇園祭や賀茂競馬といった祭礼など、都のあらゆる文化が源泉となっています。 Part1の展覧会では、歌仙絵や物語絵、祭礼・遊楽図屏風、きらびやかな調度品のほか、俵屋宗達をはじめ円山