1964年に東京オリンピックの開会を宣言した昭和天皇は、その9日前に、白と青の最初の新幹線が日本の首都を猛スピードで飛び出し、時速210キロで富士山を通過して、記録的な速さで大阪に到着するのを見届ける式典を主宰しました。カーブを極力減らし、108キロメートルのトンネルを抜け、3000本以上の橋を渡る高速の客車用に敷かれたばかりの線路を突き進んでいくこの列車は、国際的な大会を宣伝するための一度限りのイベントではありませんでした。東海道新幹線は、世界でもっとも速く、もっとも進化した列車であるばかりでなく、もっとも利用客が集中している幹線でもあるのです。 現在、ヘビのような姿をした16両連結の最新型新幹線は、東京から大阪に向けて、多いときには3分に1本発車しており、それぞれに座り心地のよい1323の座席を備え、時速270キロで走行しています。昨年からは、過去50年間のあいだに開業した6路線のうち