安全保障関連法案に反対するデモが各地で行なわれている中、「デモ」を追いかけたドキュメンタリー映画「首相官邸の前で」が9月19日から東京・渋谷アップリンクほか全国で順次公開される。慶応大学教授で歴史社会学者の小熊英二さん(53)が、企画・製作・監督した。 作品は、東日本大震災の後、脱原発デモが広がり、野田佳彦首相(当時)との対面にまで至った2011~12年の原発再稼働反対を訴えた動きを追いかけた。2012年の夏には、20万人もの人々が首相官邸前を埋め尽くした。作品は、デモの様子をとらえたインターネット動画と、参加者ら8人へのインタビューで構成。撮影・編集担当の石崎俊一さん(31)と2人で作った。