犠牲者19人の遺影や名前がない祭壇が設けられた津久井やまゆり園事件追悼式=2018年7月、相模原市南区 相模原市緑区の県立障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が犠牲になった事件から、まもなく3年。県主催の追悼式が、今年も7月に開かれる。過去2回の追悼式は、遺族の希望で犠牲者全員の名前と遺影が伏せられた。個人の尊厳か、遺族のプライバシーか。匿名を巡る考え方が分かれる中、県は遺族への聞き取りを進めている。 「本来ならば、一人一人の名前や写真を出して、追悼するべきだと考えています」。県庁で先月21日にあった定例会見。黒岩祐治知事は持論を改めて披露し、実名での追悼式の実現に強いこだわりを見せた。 事件を受けて県が制定した「ともに生きる社会かながわ憲章」を念頭に、知事は「遺影と名前に向かって祈るのが一般的。障害者だからできないというのは違和感を覚える」と指摘。ただ、遺族の反対を押し切って公表
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