【小山】間々田の牧ノ内古墳群から、古墳時代としては国内最大級とみられる竪穴住居の遺構が見つかった。遺構は長さ約28・3メートル、幅約4・5メートル。かまどが設けられた跡があり、市教委は「古墳造営のためのベースキャンプだったのでは」と推測している。記録や史料は保存されるが、遺構は宅地造成のため失われる。 牧ノ内古墳群は市南部の思川東岸に位置し、国史跡の千駄塚古墳から南約1キロに広がっていたとみられる。市教委は民間の宅地造成に先立ち昨年8月から、千駄塚古墳の西約300メートルの一帯約7千平方メートルを調査した。 竪穴遺構は調査区域の北端にあり、後に掘られた井戸などによって北側部分が壊されている。西側にはかまど4基の跡が並ぶ。遺構内部から出土した土器などから、住居は古墳時代後期(6世紀末〜7世紀初頭)に造られたとみられる。 調査を担当した市文化振興課の秋山隆雄主任は「宇都宮市の西下谷田遺跡(長さ