日本の未来を決める衆院選(投開票16日)は、折り返し点を過ぎた。先週半ば、「自民党、単独過半数の勢い」という世論調査も公表されたが、公示直前まで国民の注目と期待を集めていた「日本維新の会(維新)」や、「日本未来の党(未来)」などの第3極には、師走の大逆風が吹き付けているという。政治評論家の小林吉弥氏は、最新の政党別獲得議席を予測したうえで、第3極失速の背景や、選挙後の分裂危機などに言及した。 「公示当日に、未来が比例名簿提出をめぐって、前代未聞のドタバタ劇を演じたことが致命的だ。有権者は『民主党はノーだが、自民党に戻すのも…』と第3極に期待していた。ところが、未来の騒動が引き金になり、第3極全体が『とても政権担当能力はない』と判断された。潮目が次々に変わる不確定要因の多さを指摘してきたが、それが露呈した結果だ」 小林氏はこう語る。4日掲載の予測では「第3極、100議席超も」と判定したが